＜蔵書怪説＞

（一般書籍）

日本国憲法	「写楽」編集部	Ａ５	ISBN4-09-394611-6
小学館の「写楽」編集部が、「日本」を考えたとき、これをまず出版すべきだとして出したものです。 　私も日本人なので、蔵書解説の先頭にあるべきだと考え、ここに書きました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

リー代数と素粒子論	竹内 外史	Ａ５	ISBN4-7853-1038-3
「ここで数学者とは数学をよく知っている人の意味ではなくて，物理を知らない人の意味で用いられている．」「物理学者はスラスラと計算するが数学者にはにがてである．」などとあります。するとやはり私は“数学者”なのだなと思います。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

美しくて面白い日本語	ピーター フランクル	Ｂ６	ISBN4-7966-2652-2
タイトルは私らしくないけど、著者が、やっぱり数学者です。 　ところで、「挙って」って、知ってました？。MS-IMEの変換辞書には、ちゃんとありました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

相対論の正しい間違え方	松田 卓也／木下 篤哉	Ａ５	ISBN4-621-04892-9
間違え方に「正しい」などということはありえないけど、著者の心情がひしひしと伝わってきたので、買ってしまいました。 　雑誌「パリティ」に、断続的に掲載されたものをまとめたものだそうです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

どうしたら数学ができるようになるか [中学校編]	銀林 浩（編著）	Ａ５	ISBN4-535-78314-4
著者の一人から、「買わなくてもいいよ」と電話があったので、義理で買いました。 　買ったのは義理でしたが、内容的には、かなりお勧めです。「試験のための勉強」ではなく、子供たちが「お勉強が楽しい」と言うことが期待できると思います。 　なお、これは「中学校編」ですが、「小学校編」は、「どうしたら算数ができるようになるか」と、若干タイトルが違うそうです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

かぞえる幾何学	銀林 浩	Ｂ６	ASINB000J8274A
麻雀狂の話です。ある麻雀狂が、「一大麻雀大会を開くことを思い立った．」ところから幾何学になるのです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

休みは人権	西村 直樹	Ｂ６	ISBN4-7617-0527-2
何かの書評に、「『昔は今より労働時間も短く、休みも多かった』ということが書いてある」とあったので、ホントかいなと思って、買いました。 　この本を読んだすぐ後に、たまたま週刊マンガ雑誌に載ったマンガ（私の蔵書には無い）に、律令時代ころ、宮づとめは午前中で終わりと書いてあり、「やっぱりホントなんだ」と納得しました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

算私語録	安野 光雅	Ｂ６	朝日新聞社0095-254760-0042
日本評論社の「数学セミナー」誌に好評連載されたものを、朝日新聞社が一冊の本にまとめたものです。 　この発行後も最連載され、「その３」まで出たそうですが、「その２」「その３」は買いそびれました。 　1980年5月発行。前書きに（この本の前書きというより、献辞の前書きに）、「昭和五十四年九月十一日、星は遠山に隕ち、云々」とあります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

新編 算私語録	安野 光雅	文庫	ISBN4-02-264253-X
「算私語録」の「その１」から「その３」まである中から、抜粋したものです。 　前書きは、「その１」の前書きとほぼ同じ（３巻まで出たことと、“白髪を〜抜いて若返った”ことは、「その１」には無いのは当然）だが、遠山先生（私にとっても先生なので、そう呼ばせていただく）のお孫さんのエピソードが「あ、思い出した。」と、追加されています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

父・夏目漱石	夏目 伸六	文庫	ISBN4-16-754001-0
著者は、夏目漱石の次男だそうです。 　この本の最後の、半藤一利の解説から読み取ると、漱石の二男五女の６番目です。 　「ときに筆は他人にはできないほど辛辣に『文豪』といわれる父親をえぐることにもなっている。」という半藤氏の言葉を、そのままここに紹介して解説としたい。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

囲碁の算法―ヨセの研究―	Elwyn Berlekamp／David Wolfe	Ａ５	ISBN4-8101-8929-5
数学セミナーに紹介されていたので買いました。 　あくまでも「ヨセの研究」です。Ｊａｍｅｓ Davis なる者の前書き「実戦的なご利益は、１目だけ強くなりたいと願っている読者にあるだろう。」とあるとおりです。 　しかし、私は一二回読むだけではよく分からなかったです。実戦においてこの本の理論を適用するには、この本と盤面を見比べながら長考するという、対戦者を不愉快極まりない気分にする行為をしなければ、このご利益は得られないであろうと思われます。それは、囲碁に勝つ確率はあまり高めず、囲碁を打ってくれる友達を減らす確率を高めるのに役立つであろうに違いありません。 （訳者：吉川竹四郎／小林ゆう治／石原孝一郎） （「小林ゆう治」の「ゆう」は「羊冠に久」。漢和辞典によると「誘」の古字。この文字はJISに無いのでかな書きにした。）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ＦＥＭのための要素自動分割	谷口 健男	Ａ５	ISBN4-627-91400-8
ある仕事で、参考資料として、この本の一部分の写しがあった。その仕事では、その資料はまったくの参考にしかならなかったが、内容的に、面白そうな感じだったので、この本を古本屋で見つけて買った。後日、この本を買う前から始めていた、まったく別の仕事で、大いに参考になることに気づいた。…というわけで、いろいろと思い出のある本です。ちなみに、「まったく別の仕事」とは、「計算幾何工学」と「グラフィックスの数理」に書いた俯瞰図の仕事です。 　内容的には、２次元Ｄｅｌａｕｎay三角形分割と、平面の四角形分割の基本原理とFORTRANプログラムを中心にして、簡単な説明をしています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

生涯最高の失敗	田中 耕一	Ｂ６	ISBN4-02-259836-0
本屋でこのタイトルを見て、「どこのバカだ！こんなタイトルをつけるやつは。こういうタイトルは、よほどのバカか、ノーベル賞級の天才的頭脳の持ち主しか使っちゃいけないんだよ！」と思ってしまったのは私です。だって、かのアインシュタインは、いわゆるアインシュタイン方程式の、フリードマンによる解を見て、「この方程式に宇宙項を付加したのは、私の生涯最大の失敗であった」と言ったけど、その後の物理学と天文学の蓄積結果を見ると、むしろこの発言こそが失敗であるらしいではないですか。 　しかし、著者名を見て、心の中で、平身低頭土下座しました。口に出さなくてよかったです（って、ここに書いちゃったら、誰か読んじゃうかもしれないですね）。 　ちなみに、この本は、アインシュタインの、このエピソードには触れていません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

世にも美しい数学入門	藤原 正彦／小川 洋子	新書	ISBN4-480-68711-4
数学を「美しい」と感じてくれる人がいることに感じて買いました。 「美しくなければ数学でない」は、真理だと思います。もっとも、「美しい」と感じるのは人それぞれという面もありますが。 ちなみに、この本は「博士の愛した数式」の柳の下の泥鰌ですが、こちらを先に買いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

すらすら読める「平家物語」	高野 澄	文庫	ISBN4-569-57852-7
古典の名作を「すらすら読める」。なんて素敵なことだろうと思って買ってしまいました。 　この著者は、「すらすら読める」ためには何が必要かについては、まったくわかっていないという事実が、はっきりと分かりました。期待とはまったく異なる収穫があったわけです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

美しくなければならない	Graham Farmelo(グレアム・ファーメロ)	Ｂ６	ISBN4-314-00937-3
しんぶん赤旗の書評で知って買いました。 　私は、「世にも美しい数学入門」に「『美しくなければ数学でない』は真理」と書きましたが、むしろ、「科学で用いられる方程式は、美しくなければならない」というのがこの本の主張です。私の美的感覚とはちょっとずれてるものもありますが。 　ちなみに、Amazonでこのタイトルを検索したら、美容に関する本らしいものも何冊か引っかかってきました。 （訳：斉藤隆央　訳文校閲：藤井昭彦）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

おもしろくても理科	清水 義範／西原 理恵子	Ｂ６	ISBN4-06-207236-X
古本屋で見て、面白そうなので買いました。 　一部、面白くないものもありますが、おおむね面白いです。特に「海辺の死に物」が面白かったです。他のところでは、清水氏と西原氏はあまり息が合ってない感じでしたが、この「海辺の生き物」は、大変息が合っていますし。 　なお、この続編も出ているようです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

回転するボールはなぜカーブするのか？	清水 修	Ｂ６	ISBN4-7974-8026-2
副題に「子供の頃の疑問」とあります。私は子供の頃、「回転するボールはなぜカーブするのか？」という疑問を持ち、説明を受けても納得できなかったけど、いつの間にかあいまいにしていたという事実があります。だから、私のために書かれた本であるという思いで買いました。 　私の、子供の頃納得できなかった物理学的疑問のいくつかは、この本で解決しました。「回転するボールはなぜカーブするのか？」が納得できなかったのは、嘘の説明をされたからなのですね。説明する方も、きっと分かってなかったのでしょう。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

新版 いろは歌の謎	篠原 央憲	Ｂ６	ISBN4-8379-1314-8
昔、「いろは歌」を知らないという人（日本で生まれ育った人）がいて、つい知ったかぶってあること無いことしゃべった。その帰り道、立ち寄った古本屋に、たいむりーなタイトルの本があったので、買ってしまいました。内容は期待とまったく違っていましたが。 　いろは歌を７文字ずつに区切って各行の最後を見ると、「とかなくてしす」となります。この本では、これを「咎無くて死す」と読んで、論じているのです。 　言いたいことは分かるんだけどさぁ。論理の展開の仕方がおかしいっちゅーか、眉につばをつけるまでもないって感じ。ただ、「いろは歌ができたのは、平安時代でなくて奈良時代」という説だけは、納得できました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ファインマン計算機科学	Carl R. Feynman	Ｂ５	ISBN4-00-005941-6
ファインマンも計算機科学について講義していることを知り、購入しました。 　計算機科学そのものも大変興味深いですが、やはり、学生に講義する先生は、適当に（不適当でなく）脱線することになっているらしい。その脱線っぽいところが、面白いです。もっとも、このように本になってしまうと、あからさまな脱線は消えてしまってはいるのですが。 　計算機科学でない話（むしろその真髄かも）で、「この本では、君たちの練習のためにいくつかの問題を提示する．〜　その問題を楽しむために解きなさい．〜　しかし他人が解いた問題を解き続け，自身を得，楽しむために自分の解答を複雑にしていくと，やがて誰も解いたことのない問題を解いたことを発見する日がくるだろう！云々」が面白い。しかし、引用すると長い。私が引用するとつまらなくなる。これも新発見か。 （訳：原康夫／中山健／松田和典）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

「算木」を超えた男	王 青翔	A５	ISBN4-88595-226-3
関孝和を中心に、和算を世界の中で位置づけて論じています。 　わき道ですが、「幾何」の語源について、マテオ・リッチ自身の説明に基づいて、“定説”である「GeometryのGeoの部分の音訳」を否定して、「『幾何』はもともと漢語のなかにあった言葉」としています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

孤独について	中島 義道	新書	ISBN4-16-660005-2
実はこれ、「「吾輩は猫である」の謎」という表紙カバーがかかって売られていたんです。本屋が間違えたのか、誰かがいたずらしたのかは、分かりません。で、本屋に交換を申し出るほどには関心が無かったので、そのままになっています。 　そういうわけで、解説も怪説も書けません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

「吾輩は猫である」の謎	長山 靖生	新書	ISBN4-16-660009-5
実はこれ、表紙カバーだけで、中身は「孤独について」なんです。本屋が間違えたのか、誰かがいたずらしたのかは、分かりません。で、本屋に交換を申し出るほどには関心が無かったので、そのままになっています。 　しかし、苦沙弥先生の奥さんがハゲとは気が付きませんでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

囲碁の知・入門編	平本 弥星	新書	ISBN4-08-720086-8
これで囲碁が強くなろうというのは間違いです。囲碁の“トリビア”（つまらないことという意味ですが、テレビの人気番組のせいで一時はやった言葉です）とでも言いましょうか、そういった本です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

古代日本の超技術	志村 史夫	新書	ISBN4-06-257175-7
「古代」と言っているのは、縄文〜奈良辺りまでです。 　「超」と言っていますが、別に技術を超えているという訳ではありません。現代人の目から見て、とてもすばらしい技術という意味です。本当に、こんなすばらしいものを日本人は持っていたのだということを誇りに思うと同時に、一応技術者の端くれとして、多くを学び、少しでも後の世に伝えていかねばと思います。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

図解 古代・中世の超技術38	小峯 龍男	新書	ISBN4-06-257262-1
「古代・中世」と言っているのは、日本では弥生〜江戸までです。一番古くて古代メソポタミアのB.C.3000年ころ。一番新しいのが17世紀。幅広いですね。地域も、日本、ヨーロッパ、エジプト、中国、さらにはイースター島まであります。でもなぜか、インドはありません。 　「超」と言っていますが、別に技術を超えているという訳ではありません。現代人の目から見て、とてもすばらしい技術という意味です。本当に、こんなすばらしいものを人類は持っていたのだということを誇りに思うと同時に、一応技術者の端くれとして、多くを学び、少しでも後の世に伝えていかねばと思います。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

生命150億年の旅	湯浅 精二	新書	ISBN4-406-02078-0
150億年前から生命があったわけではありません。宇宙が生まれてからの長い歴史の中に生命の誕生と進化を位置づけるという意味です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

つかぬことをうかがいますが…	ニューサイエンティスト編集部	文庫	ISBN4-15-050232-3
水玉蛍之丞さんの漫画本かと思って手にとって見たら、「科学者も思わず苦笑した102の質問」とありました。 　ニューサイエンティストの読者からの質問に、ニューサイエンティストの読者が答えるページというのがあって、その内容だそうです。 　なお、水玉さんは、本文とは直接関係無い質問をいくつか発していますが、それについての答えはありません。 （翻訳：金子 浩）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

装置制御のプログラミング	楠田 達文	Ａ５	ISBN4-7898-3285-6
制御の仕事をしたとき、参考になるかもと思って買いました。なりませんでしたが。 　基本的にプログラム言語としてはＣ、一部アセンブラでの説明です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

算額道場	佐藤 健一／牧下 英世／伊藤 洋美	Ａ５	ISBN4-87639-623-X
和算から学びたいと思い、買った本の一冊です。 　かなり高度な問題が多いです。和算では珍しい放物線（円錐台を斜めに切って実現）の問題が載っています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

【改定版】コンピュータと素因子分解	和田 秀男	Ａ５	ISBN4-7952-6889-4
ある雑誌の記事に関連して、友人から「素数を判定するアルゴリズム」について質問されました。そういうのは私の専門外ですが、一応調査して、結局挫折してしまったら、その友人から「こんな本が図書館にあった」と言われて入手した本です。 　その友人の感想によると、「It’s Greek.」だそうです。私は「読書百遍意自ずから通ず」を実践すべく、９９遍ほど読みました。 （「自然の謎と科学のロマン（上）」に、その雑誌の記事がそのまま載っています）。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

エレガントな解答をもとむ ｓｅｌｅｃｔｉｏｎｓ	数学セミナー編集部	Ａ５	ISBN4-535-78329-2
「数学セミナー」の人気ページ「エレガントな解答をもとむ」から５０題を選んだものです。性格上、解答編がこの本の大部分を占めています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

最適配置の数理	岡部 篤行／鈴木 敦夫	Ａ５	ISBN4-254-12606-9
これは、数学の本です。私は幾何学の本という認識で買いました。「ボロノイ図」の応用を主題としているのですから。 　もちろん、経済学の本でも、政府を批判するための本でもありません。 　しかし、「経済の発展のためには、規制緩和すべきだ。」という、今の政府や与党などにはびこっている議論に対し、「経済の発展のためには、適切な規制が必要である。」という主張もしているのです。 その典型としての「アイスクリーム屋台問題」は、昔はやった歌の、「どうして、みんな東京が良いんだろう」という問への答えともなっていて、大変興味深かったです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

計算幾何学	浅野 哲夫	Ａ５	ISBN4-254-11053-7
「計算機科学」でなくて、「計算幾何学」です。幾何学的な処理を、計算機を用いて行うということです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

計算幾何工学	杉原 厚吉	Ａ５	ISBN4-563-03642-0
「計算幾何学」ですが、計算誤差の、幾何学に特有な問題を中心に扱っています。 ある測量プログラムで、測量結果に基づいて俯瞰図を描くと、実在しない谷が現われることがある。どうしたらよいかという相談を持ちかけられて、参考のために購入した書籍の１つだったような、それが一応解決してからその問題について載っている本を見つけたような、そんな記憶があります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

グラフィックスの数理	杉原 厚吉	Ａ５	ISBN4-320-02663-2
コンピュータ・グラフィックスの基礎についての本です。 ある測量プログラムで、測量結果に基づいて俯瞰図を描くと、実在しない谷が現われることがある。どうしたらよいかという相談を持ちかけられて、参考のために購入した書籍の１つだったような、それが一応解決してからその問題について載っている本を見つけたような、そんな記憶があります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

宮大工 千年の知恵	松浦 昭次	Ｂ６	ISBN4-396-61109-9
歴史のある技術の学びたいと思い、買いました。 「古代日本の超技術」にも言われていますが、日本の文化の中で「木」というものは、中心的な位置を占めていると思います。 その「木」を扱う大工という技術は、大いに学ぶべきと考えています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ローテクの最先端は実はハイテクよりずっとスゴイんです。	赤池 学	Ｂ６	ISBN4-900594-37-7
「ローテク」って何でしょう。「ハイテク＝High technology」の反対で、「Low technology」ということなのでしょうが、「High」の反対は、「Low」でなく「Deep」なのではないかと思います。 「ハイテク」ともてはやされているものは実は浅いもので、本当の技術というものは、もっと深いものなのではないでしょうか。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

不思議おもしろ幾何学事典	デビッド ウェルズ	Ａ５	ISBN4-254-11089-8
幾何学に関するあらゆることが載っています。とはいえ、二百数ページに収まっているので、幾何学のごく一部でしかないはずですが（たとえば、「イ」のところを見ると、「一様多面体」と「五つの円の定理」しか載っていません。「五つの円の定理」は、これを読むまで、私はその存在を知りませんでしたから、私にとっては意義のある本です）。 幾何学に広く関心のある人は、ぜひ座右に置くべき一冊です。 （訳：宮崎 興二／藤井 道彦／日置 尋久／山口 哲）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

プログラム検証論	林 晋	Ａ５	ISBN4-320-02658-6
昔、ある数学雑誌に「コンピュータのプログラムを数学の定理のように証明して、テストの手間を省けないか」というような質問に対し、ある数学者からの回答（確か、「数学の定理の証明は、通常は何年もの時間がかかるので、実用にならない」というような内容だった）が載っていました。「手間を省く」ことはできるわけはないが、「コンピュータのプログラムを数学の定理のように証明」は有意義なことではなかろうかと思った記憶があります。 　私の考えでは、数学の定理は、いわば“神の作りたもうたもの”であって、そもそも簡単ではない、それに対し、コンピュータのプログラムは、人間が作ったものであって、大変簡単なものである。だから、そんな何年もかかるわけではない。むしろ、そのような「証明」の書き方の決まりが無いから、証明を書いても「証明」とみなされなかったということではないかと思う。 　その方法について議論しているので、関心を持って買いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

弦の量子論	吉川 圭二	Ａ５	ISBN4-254-13048-1
副題に「超弦理論への道」とあります。 　ある数学雑誌に、かつての同級生が、超弦理論が分かっているかのような文章を書きました。私に分からなかったのが悔しくて、超弦理論についての本を読み漁ったことがあります。これは、その中の一冊です。 　他の本は、あまり理解の助けになりませんでしたが、この本は、かなりのイメージが沸きました。 　たとえば「ある弦の端が目の前にちらついてている弦の端点と結合するとき，それが自分自身のしっぽなのか，他の弦のしっぽなのか判断するためには，…」というような表現は、自分の尾に噛み付こうとする子犬をイメージして、かなり理解できた気になれました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

アート・オブ・Ｃ	ロビン・ジョーンズ／イアン・スチュワート	Ａ５	ISBN4-7665-0991-9
義理で買いました。プログラム言語Ｃについての本らしいです。ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」の解説書ではありません。 （訳：北脇 和夫／北脇 庸子）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

オー・ヘンリー傑作選	オー・ヘンリー	文庫	ISBN4-00-323301-8
オー・ヘンリーって、「賢者の贈り物」とか、「二十年前」とか、「最後の一葉」とか、なんか人情味のある作品がすごく有名じゃないですか。それでなんとなく買いました。 この本には、これらを含めて、全部で２０作品が載っています。 （訳：大津 栄一郎）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ダランベールの夢 他四篇	ディドロ	文庫	ISBN4-00-336242-X
百科全書派の数学者であり物理学者であるダランベール（D’Alambert）のことを書いた本だと思って買いました。でも、百科全書派の哲学者をネタにして書いたものなのですね。 　ちなみに「他四篇」とは、「ダランベールとディドロの対談」、「対談の続き」、「或哲学者と×××元帥夫人との対談」、「肖像奇談」です。「肖像奇談」は、原題は「Mystification ou Histoir des Portlaits, Preface de Pierre Daix, Texte et notes etablis par Yves Benot, Illustration de Pablo Picasso, Les Editeurs Francais Reunis, Paris, 1954」だそうですが、「適訳が見当たらない」ので、ディドロの女婿が附した副題を採用したそうです。 　タイトルに「ダランベール」とある２篇しかダランベールは登場しないみたいです。「或哲学者」は、内容を見ると「ダランベール」でなく「ディドロ」の名があります。私のつたない語学力からすると、「肖像奇談」には、パブロ・ピカソによる挿絵が入っているはずですが、入っていません。 （訳：新村 猛）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

漱石を読みなおす	小森 陽一	新書	ISBN4-480-05637-8
妹が「漱石が好きだ」と言っていたのをふと思い出して買ってしまいました。 　漱石の特徴として、「名前」というものについての思いを重視しているようです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

蓄電池	電機学校	Ａ５	電機学校叢書第十四巻
私の父の蔵書（多分、父の使った教科書）でしたが、あるとき突然「お前にやる。勉強するように。」と言われ、以後、私の蔵書となりました。 　なお、「電機学校」は、父が学んだところで、現在の東京電機大学らしいです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

実験計画法 第２版	増山 元三郎	Ｂ６	ASINB000JA28UQ
「かぞえる幾何学」のまえがきに、「これは実験計画法と呼ばれる組合せ数学の例」とあったので、「実験計画法」とはどんなものだろうと思って買いました。 　「実験計画法」と銘打つ書籍はかなりありますが、立ち読みして確認したところ、ブロック・デザインについて触れているものは、少ないみたいです。この本はブロック・デザインの説明に、かなりのページを割いています。「カークマンの問題（女学生引率問題）」も、この本で知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

多様体のトポロジー	服部 晶夫	Ａ５	ISBN4-00-005646-8
この本の最初に、「Euler数」とあります。正しくは「Euler標数」と書くべきですが、それよりも、あまりに意外な定義だったので、非常に驚きました。そして、あまり驚いたので、その驚いたと言う事実を、ある掲示板に書いてしまいました。どうも、多様体論について、意外なところからアプローチしようという魂胆らしい。 　「らしい」というのは、入り口が取っつき易かったので買ってしまいましたが、急速に難しくなって、なかなか先に進めていないからです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

工学基礎 離散数学とその応用	徳山 豪	Ａ５	ISBN4-901683-10-1
この本にもオイラー標数の事が載っています。もっとも、「オイラー標数」でなく、「オイラー・ポアンカレの特性式」としてですが。もちろん、「多様体のトポロジー」と違って、オーソドックスな定義です。 　この本には、ブロックデザインの話も載っています。もっとも、Kirkmanの名は出てきますが、「実験計画法 第２版（ASINB000JA28UQ）」と違って、「カークマンの問題」は出てこないです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

オイラー入門	W. ダンハム	Ａ５	ISBN4-431-71079-5
「多様体のトポロジー」のところに、「あまり驚いたので、その驚いたと言う事実を、ある掲示板に書いてしまいました。」と書きましたが、その掲示板でのレスポンスが「オイラー云々」の話になってしまい、オイラーについて少し勉強しないとついていけなくなったので、買いました。 　オイラーって、ものすごく広い分野で、ものすごくたくさんの仕事をしているのですね。改めて知りました。 （訳：黒川 信重／若山 正人／百々谷 哲也）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

漱石まちをゆく―建築家になろうとした作家	若山 滋	Ｂ６	ISBN4-395-00686-8
夏目漱石が建築家になろうとしていたことを、この本の表紙で知り、興味がわいたので買いました。 　著者は建築家ですが、この本はやはり文学評論で、「建築家の目から見た文学」です。 　「『坊っちゃん』において、猫は人間となった。」などの表現が面白いです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

不思議の国の論理学	ルイス・キャロル	文庫	ISBN4-309-46075-5
数学者ルイス・キャロル（＝チャールズ・ドジソン）の複数の著作を、一冊にまとめたものらしい。 （訳、編：柳瀬 尚紀）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

思い違いの科学史	青木 国夫 他	Ａ５	ASINB000J8S3KM
あとがきに「われわれの持っている科学的知識というのは、いわば結果だけをうのみにしてしまっていることが多く、」とあります。結果だけをうのみにすれば、その瞬間から、「科学的知識」はその反対物の「迷信」になります。 （著者：青木 国夫／板倉 聖宣／市場 泰男／鈴木 善次／立川 昭二／中山 茂）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

漱石が見た物理学	小山 慶太	新書	ISBN4-12-101053-1
文豪夏目漱石は、“文学者”ではあるが、文学一辺倒というわけではないらしい。 「おもしろくても理科」には、「理科系の人で『文科系のことは分かりません』と言う人はあまりいないが、文科系の人は皆『理科系のことは分かりません』と言う」と言う趣旨のことが書いてあります。この基準に従うと、夏目漱石は、たまたま他の理科系の人より文科系のことを知っている、本当は理科系の人なのだということがわかります。「父・夏目漱石」や、「漱石まちをゆく―建築家になろうとした作家」などと合わせて読むと、その感が強まります。 実は、この本を読むまでは、「坊っちゃん」が数学教師なのは、単に主人公の性格（山嵐の机との境界線上に永く置かれていた小銭が象徴的である。山嵐も数学教師である）に合っているからだと思っていましたが、漱石自身も、実際に数学教師の経験があったのですね。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ゾウの時間 ネズミの時間	本川 達雄	新書	ISBN4-12-101087-6
NHKによると、この著者は「歌う生物学者」と呼ばれているそうです。あとがきには「例により、巻末に歌を付けておく。」とあります。ということは、他にもいくつかの著作があって、その多くの巻末に歌が付いているのですね。 この本を買ったのは、「どうしたら数学ができるようになるか [中学校編] 」の中で、増島高敬氏が紹介していたからです。 タイトルは「〜時間」ですが、副題に「サイズの生物学」とあるように、サイズに注目して生物（とあるけれど、動物）を見るということです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

椿の花に宇宙を見る―寺田寅彦ベストオブエッセイ	寺田 寅彦	Ｂ６	ISBN4-931391-37-0
寺田寅彦は、「天災は忘れた頃にやってくる。」と言ったことで有名な人です。「父・夏目漱石」では「寒月」と呼ばれています。 金平糖の話や、電車（山手線とかでなく、路面電車のことだと思う）のことなどは、何か他のところで紹介されたのを読んだ記憶があります。 あ、「アラバスター」の「怪説」に書いたことは、ここに書いてありました。「透明人間」のところです。「自分自身が必然に完全な盲目でなければならない。」 （編：池内 了）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

柿の種	寺田 寅彦	文庫	ISBN4-00-310377-7
これは、寺田寅彦の「柿の種」と、「橡の実」を収録したものだそうです。解説は池内了。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

デカルトと合理主義	ジュヌヴィエーヴ・ロディス・ルイス	新書	ISBN4-560-05417-7
数学者デカルトのことを書いた本だと思って買ったら、哲学者デカルトのことを書いた本でした。 （訳：福居 純）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

素数ゼミの謎	吉村 仁	Ｂ６	ISBN4-16-367230-3
アメリカに生息する、１３年あるいは１７年周期で生活するセミについての話です。「素数ゼミ」と呼んでいるのは、この生活周期が素数年である、そして素数であることに意味があるからです。 　マンガ「新Ｐｅｔｓｈｏｐ ｏｆ Ｈｏｒｒｏｒｓ」にも、２種の素数ゼミが、２２１年に１度しか出会えないことをネタにした話がありましたっけ。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

素粒子	町田 茂	新書	ASINB000JA7CQG
子供の頃、新聞に科学読み物の連載か何かがあって、そこで坂田モデルを解説しているのを面白いと思った記憶があります。小学校の同級生にこの記事の話をしたり、「将来の夢」という作文でこの記事にあった未解決問題の解決にあたる学者になるんだと書いたり、そのくらい興味を持ったことを覚えています。 　ところが、大人になったらすっかりそういうことは忘れてるんですね。それが、あるとき、どこかの百貨店みたいなところで、古本市をやってまして、この本が置いてあった訳です。何気なくこの本をとって、ページをぱらぱらめくってたら、あの新聞記事のことを思い出したんです。そして、それから私は机上物理学者になりました。 　そういうわけで、この本は、私にとって記念すべき本なのです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

３次元ＣＧの基礎と応用	千葉 則茂	Ａ５	ISBN4-7819-0826-8
「ＦＥＭのための要素自動分割」と「計算幾何工学」と「グラフィックスの数理」に書いた俯瞰図の仕事で、さらに陰線処理をしないといけないので、その参考にと思って買いました。しかし、結局参考にはなりませんでした。何冊か立ち読みして研究しましたが、どの方法でも、処理に時間がかかりすぎて、使い物になりませんでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

方法序説	デカルト	文庫	ASINB000JBA9KQ
高校のとき、社会科だったかの教科書に、「デカルトはその著『方法序説』で解析幾何学を始めた」と書いてあり、別の教科、たぶん数学の教科書に「デカルトはその著『幾何学』で解析幾何学を始めた」と書いてあって、どちらが本当なのか悩んだことがあります。どっちの教科の教師も、そのあたりはすごくあいまいにしていました。 　この本の、過半数を占める「訳者註解」の冒頭部分を読んで、やっとその問題が解決しました。 　原題は「Discours de la methode pour bien conduire Sa raison et chercher la verite dans les sciences, plus la dioptrique, les meteors et la geometrie, qui sont des essais de cette methode」という非常に長たらしいもので、この題の頭の方を採って「Discours de la methode」と呼ばれることが多く、これを日本語に訳すと「方法序説」となるわけです。社会科の教科書は、これを採用しました。 　この題は、いわば目次的なもので、「Discours de la methode pour bien conduire Sa raison et chercher la verite dans les sciences」、「la dioptrique」、「les meteors」、「la geometrie」の４つの部分からなっています。実は、この本はその最初の部分だけです。だからタイトルも、その最初の部分だけでよいのです。 　解析幾何学（と呼ばれるようになったもの）は、最後の「la geometrie」の部分に書かれています。これは、日本語に訳すと「幾何学」なので、数学の教科書はこれを採用したわけです。 （訳：落合 太郎）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

火星と人類	島崎 達夫	Ａ５	ISBN4-406-02631-2
特に火星に関心があったわけではありません。日本共産党が主催する何かの催しの、会場の片隅で書籍を販売していました。党の理念やら政策やらを書いた本に混じって、この本があったのです。どうしても目立ってしまって、「買って！買って！」と言っているように見えたので、つい買ってしまいました。 　読んでみると、読み易いし、火星に関する最新情報が得られて面白く、買ってよかったと思っています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

多田武彦 男声合唱曲集	多田 武彦	Ｂ５	ISBN4-27690813-2
昔、中学生だった頃、ある演奏会で「富士山作品第肆」を聞いて、本当に眼前に富士山が迫ってきたかのような感動を覚えたことがあります。この演奏会では、「富士山」の他のいくつかの作品も演奏され、それぞれに感動的でしたが、作品第肆は圧巻でした。 　大学生時代、ある混声合唱団に所属していましたが、その常任指揮者が、「『柳川風俗詩』は、男声合唱曲だが、混声合唱曲にも合うはずだ。」と言って混声合唱曲にアレンジし、それを歌ったことがあります。 　という、思い出の曲が２組も載っているので、買ってしまいました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

アルゴリズム教科書	三上 直樹	Ｂ５変	ISBN4-7898-3565-0
仕事の参考（多分、陰線処理）になるかと思って買ったのですが、今のところ、どの仕事にも役立っていません。曲線の描画とか、画像の圧縮とかで、知ったかぶりをするには役立ちましたが、仕事には結びついていません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

図解「パソコン入門」の入門	PHPエディターズグループ	文庫	ISBN4-569-57496-3
駅のホームで電車を待っていて、売店にあるのを見て、退屈しのぎに買いました。「入門の入門」と銘打っていても、玄人のあまり知らないことも書いてあったりします。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

画像処理工学	末松 良一	A５	ISBN4-339-04398-2
仕事の参考（多分、陰線処理）になるかと思って買ったのですが、今のところ、どの仕事にも役立っていません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

林光 混声合唱による 日本抒情歌曲集	林 光（編曲）	B５	ISBN4-11-718741-4
懐かしい歌がいっぱいあったので買ってしまいました。 　以前、「なぜか、1巻は買っていません。」と書いてしまいましたが、ちゃんと買っていました。さらに、第3巻まであるようですが、第3巻はまだ入手していません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ＳＡＮＳＥＩＤＯＵ’Ｓ ＧＥＭ ＤＩＣＴＩＯＮＡＲＹ（Ｓｉｘｔｈ Ｅｄｉｔｉｏｎ）	三省堂	Ａ７	ISBN4-385-10236-8
父は、この第４版辺りを愛用していました。手の中に入るサイズで、大変手軽なので。 　これを遺贈されたが、だんだん擦り切れて、ついには使用に耐えなくなった。そのときたまたま古本屋で第６版を見つけて買い求め、以後ずっと愛用しています。 はしがき（２箇所に同じものがある）によると、和英部は、この第６版から見出しをひらがなにして、あいうえお順にしたそうです。遺贈されてしばらく愛用していたものは、ローマ字でＡＢＣ順だったので、しばらくは戸惑ったことを覚えています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ファジィの数学的基礎	千谷 慧子	Ａ５	ISBN4-526-03233-6
かつて、「ファジィ」がブームになったとき、その内容を把握しておかないとと思って買ったものの一冊です。 ファジィ論理と「直感主義論理」との関連に触れ、古典、直感、ファジィの集合論の公理を提示しています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ファジィ理論の基礎と応用	坂和 正敏	Ａ５	ISBN4-627-09350-0
かつて、「ファジィ」がブームになったとき、その内容を把握しておかないとと思って買ったものの一冊です。 ファジィ集合から入り、応用としては統計、計画について述べ、ファジィ制御にも触れています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ファジイ理論とその応用	水本 雅晴	Ａ５	ISBN4-7819-0502-1
かつて、「ファジィ」がブームになったとき、その内容を把握しておかないとと思って買ったものの一冊です。 ファジィ集合から入り、「応用」とありますが、工学的なものより数学的なものが多いようです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

さおだけ屋はなぜ潰れないのか？身近な疑問からはじめる会計学	山田 真哉	新書	ISBN4-334-03291-5
書店で見て、「確かに、あの、十年一日のごとく、いや二十年一日のごとく、同じ事を繰り返していて、儲かっていそうもないのに、新規参入者が後を絶たないように見えるのは不思議だ」と思って買ってしまいました。私が買ったおかげで、ベストセラーになったらしいです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

後醍醐天皇と建武政権	伊藤 喜良	新書	ISBN4-406-02685-1
“いい国作ろう”と言って作った鎌倉幕府を倒した悪いやつのはずなのに、信頼した尊氏に裏切られ、吉野に隠れ住まねばならなくなった、かわいそうな人というイメージがあるのが、なんとなくしっくり行かなかった、小学校だったか中学校だったかの歴史の授業が腑に落ちなかったのを思い出して買いました。 この本は、後醍醐天皇のことを、日本だけの問題としてでなく、アジアの歴史の中でも考えています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

竹紙を漉く	水上 勉	新書	ISBN4-16-660185-7
「竹」というのが、なんとも懐かしいイメージで、それでつい買ってしまいました。 著者は小説家ですが、これは小説ではありません。竹を切ってたたいたり煮たりして繊維を取り出し、紙にする。そういう小説だか戯曲だか（「筑前竹人形」というタイトルらしい）を書いたことに関連して、実際に竹紙を作った。それを何十年かやってきたと言う。その辺りのことを、古代中国での歴史に触れたりしながら、「実践編」を含めて書いています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

マルチメディア情報圧縮	藤原 洋（編）	Ａ５	ISBN4-320-01644-0
インターネット時代に、インターネットに関する勉強をしようと買いました。 画像圧縮、音声圧縮についての、基本原理および“数学的手法”について述べています。 （執筆者：藤原洋／林伸二／杉山昭彦／及川芳明／守谷健弘）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

これなら分かる応用数学教室	金谷 健一	Ａ５	ISBN4-320-01738-2
大きな仕事が一段落して、一休みしたくなったので「充電期間を置きたい」などと言ってしまった。「放電の間違いじゃないのか」とか嫌味を言うやつがいたので、ちゃんと充電すべく、何か勉強しようと思って、あまり深い意味も無く買いました。 　副題は「最小二乗法からウェーブレットまで」となっていますが、ちゃんと「から〜まで」というつながりがあるかのように書かれています。その間には、直交関数展開、フーリエ解析、固有値問題などが述べられています。ウェーブレットについては、この本を見るまでは、言葉だけは見聞きしたことはありますが、まったく知りませんでした（漠然と「量子力学関係の理論なのかな」とか思ってましたが、まったく見当違いですね）。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

多角形の現代幾何学	小島 定吉	Ａ５	ISBN4-7952-0090-4
一昔前のでなく、現代の幾何学についても知りたいと思って買いました。 　等角多角形と蝶変形、星の形（いわゆるSatrLikeではなく、星型５辺形）など、自己の辺と辺が交わるような多角形についての研究です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

物理と対称性―クォークから進化まで	坂東 昌子	Ｂ６	ISBN4-621-04210-6
現代物理学において、「対称性」の概念は、中心的役割を果たしているようですが、この「対称」という言葉は、本来幾何学のものです。しかし、物理学の本で、幾何学との関連について述べている本はあまり多くない。その、数少ない本の１つです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

逆数学と2階算術	田中 一之	Ｂ６	ISBN4-87999-970-9
「逆数学」という不思議な言葉に、何か面白そうな気がして買いました。要するに、公理から定理を導くのが普通の数学、もろもろの定理を導き出せるためにはどんな公理が必要かを考えるのが、「定理から公理を導く」ということで、逆ということらしい。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

間違いだらけの物理概念	パリティ編集委員会（編）	Ｂ６	ISBN4-621-03904-0
雑誌「パリティ」に載せられたものをまとめたものらしいです。 　プロの方の論文に、私ごときがこういうことを言っては何ですが、「E=mc^2」についての見解には、同意しかねる点があります。それは、「もしmではなくm0を使ったならば、相対論での記号が非相対論（ニュートン力学）での記号と調和しなくなる。」という主張です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

超弦理論・ブレイン・Ｍ理論	太田 信義	Ａ５	ISBN4-431-70970-3
ある数学雑誌に、かつての同級生が、超弦理論が分かっているかのような文章を書きました。私に分からなかったのが悔しくて、超弦理論についての本を読み漁ったことがあります。これは、その中の一冊です。 　読んでみて、やっぱり分かりませんでした。もっとも、超弦理論が主題なのではなく、さらにその先のことを論じているらしいですが。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ヒルベルト23の問題	杉浦 光夫（編）	Ａ５変	ISBN4-535-78239-3
前世紀の前年（最初の年と言う人もいる）、ヒルベルトという数学者が、２０世紀の数学について語り、実際にそのとおりになったという話を聞いたことがある。その講演で提起した数学の問題についての本だというので、大いに興味をそそられました。 　この本を見てはじめてその内容を知ったのですが、実に広い範囲について考えていますね。 　特に驚いたのが、第４問題です。第４問題は、言い直すと「三角錐の体積の公式を、三角形の面積の公式の求め方と同様、多面体に分けたり、多面体をくっつけたりすることで求められるか。」ということです。問題の内容は子供でも分かるような簡単なことです。実際、私は小学生か中学生のとき、姉と一緒に何度もこの問題に取り組んで、結局判らなかったという記憶があります。この問題は、「求められない」という、結論に達したそうです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

黄金分割	ハンス ヴァルサー	Ａ５変	ISBN4-535-78347-0
美術の本かと思いましたが、数学のところにあったので、「美術に関する数学」の本かもと思いました。 　「フラクタル」は、黄金分割という、恐ろしく古くからのテーマについて、新しい視点を与えています。 　「折ったり切ったり」は、折り紙という、「日本の伝統的芸術」と黄金分割とのかかわりを含めて書いている。 　最終章では、10進数や2進数の「〜進数」の拡張として、黄金進数というものを考えている。 　「美術に関する数学」ではなかったですが、その他、楽しい話題が満載です。 （訳：蟹江 幸博）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

シンメトリー	ハンス ヴァルサー	Ａ５変	ISBN4-535-78381-0
また美術の本かと思いましたが、数学のところにあったので、「美術に関する数学」の本かもと思いました。 　日本語の「対称」は、２つでないといわないと小学校で教わりましたが、「シンメトリー」という言葉は、もっともっと広い概念を指しているようです。 　最終章、「単語、定型詩、数におけるシンメトリー」にいたっては、“訳注”でなく、「訳者より」として、お詫びの言葉が述べられています。いわく「ご覧のように意味は訳すことができますが，本来の意味は伝えることはできません．〜とてもシャレた引用になっています．しかし，日本語で韻を踏むようにやくすことはできませんでした．」。訳者は数学者であって、文学者ではないのだから、無理からぬことですが。 　「美術に関する数学」ではなかったですが、その他、楽しい話題が満載です。 （訳：蟹江 幸博）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

リーマン幾何学入門	矢野 健太郎	Ａ５	ISBN4-627-00200-9
正真正銘、わが恩師の著書です。なぜ買ったのか、記憶が定かではないですが、本屋でたまたま恩師の名前を見たので買ってしまったのでしょう。内容的には、高校時代に図書室に入り浸って読んだもの＋授業で学んだことでほぼ網羅しているので、私にとって目新しいものはありません。 　しかし、読んでいて、とんでもないミスを発見してしまいました。７７ページです。これは、矢野先生のミスでしょうか。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

リー代数入門―線形代数の続編として―	佐藤 肇	Ａ５	ISBN4-7853-1523-7
志賀浩二という先生がいらして、リーを大変高く評価なさっていました。でも、私はリーのことは何も知らない。 　さらに、「リー代数と素粒子論」という本を、見当違いの理由で買ってしまって、せっかく買ったのだから、もう少しわかるようになりたいと思い、買いました。 　タイトルを見ると、いかにも易しそうですが、いまだにまったく理解できていません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

世界がもし100人の村だったら	池田 香代子（再話）	Ｂ６（Hard cover）	ISBN4-8387-1361-4
私が持っているのは、2002年2月22日付の、第10刷です。これは、冒頭の「すてきな先生」がどこのどなたかが判明して、解説に追記された版です。 （英訳：Ｃ．ダグラス・ラミス）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

書誌データベース構築法	上田 修一／三輪 真木子	Ａ５	ISBN4-621-03588-6
昔、蔵書管理データベースを作ろうと考え、結局挫折したことがあります。そのときに、参考になるかと思って買ったものですが、まったく参考になりませんでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

なるほど虚数	村上 雅人	Ａ５	ISBN4-87525-197-1
虚数についての、ちょっと変わった視点からの解説です。 　単振動、交流回路、量子力学、フーリエ解析と、意外なところに顔を出す虚数ですが、「虚数単位とは、90°回転演算子のこと」と考えれば、なるほどと思えます。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

科学・あの話題はどこにいった	大浜 一之	新書	ISBN4-06-257000-9
前世紀も終わりに近づいた1994年の発行です。 　科学の世界は日進月歩とか言われますが、こうして読み直してみると、10年以上も経っていても、あまり前進の無い分野もあるんですね。当然のことですが。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ニュートリノ天体物理学入門 知られざる宇宙の姿を透視する	小柴 昌俊	新書	ISBN4-06-257394-6
小柴氏（私の先輩になるらしい）が、ノーベル賞を受賞したとき、その関係の書籍を何冊か買った、そのうちの一冊です。 　２つの素粒子が、別の素粒子で“キャッチボール”することによって、素粒子間の力が働くという理論がありますが、実は私はこの理論、全然理解していません。この本では、「引力の場合はちょっと難しくなります。これは、ちょっとごまかしをしなければいけません。」と書いてます。私には、この「ごまかし」が理解できないのですね。きっと。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

岩波数学辞典	日本数学会（編）	Ａ５変	ISBN4-00-080016-7
昔、姉がこれの第２版をもっていて、それを使わせてもらって重宝していましたが、嫁いだときに一緒に持っていってしまいました。後日、古本屋で第３版を見つけ、購入しました。大変重宝しています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

アンテナの科学　電波の出入りを追う	後藤 尚久	新書	ISBN4-06-132679-1
ある掲示板に、「テレビのアンテナに比べ、ケータイのアンテナは小さい。アンテナの大きさは電波の波長に比例するのか？。」と書いた人がいました。私はそのレスポンスとして、「その通りです。」と書いたのですが、その直後にこの本が目に入ったので買ってしまいました。 　アンテナの大きさについての記述はありませんでしたが、それなりに勉強になりました。特にホイヘンスの原理に関する、キルヒホフの修正は、この本ではじめて知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

測量学	中村 英夫／村井 俊治	Ａ５	ISBN4-7655-1426-9
この本では、クロソイドサイン、クロソイドコサインの考え方と公式が、仕事に役立ちました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

代数幾何学	秋月 康夫／中井 喜和／永田 雅宜	Ａ５	ISBN4-00-005638-7
「代数学と幾何学」ではありません（「そんな間違いをするのは、お前だけだ。」という声がしそう）。 　アフィン空間や、射影空間における、代数曲線、代数曲面等を論じています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

双曲幾何学入門―線形代数の応用	中岡 稔	Ａ５	ISBN4-7819-0688-5
双曲幾何については、いわゆる啓蒙書の類、いかにも不正確っぽいことを、証明も何も無しで書いているような本でしか知りませんでした。学校でもほとんど教わらなかったし。そこで、正確なことを、適宜証明を入れて書いてるように見えた、この本を買いました。 　タイトルは双曲幾何学ですが、最後の章は、楕円幾何に当てています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

量子場を学ぶための場の解析力学入門	高橋 康	Ａ５	ISBN4-06-139486-X
「量子」についてよく分からない、「場」についてよく分からない、「解析力学」についてよく分からない、だけどその３つを合わせたら何か分かるかもしれないと思い、買いました。少しだけ分かったような気がします。 　少なくとも、「おまえの力学の本だって」と言われそうになったら話題を変える物理学者がいるということは、分かりました。この辺りが、数学と物理学との違いなのでしょう。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

「胡桃割人形」組曲	チャイコフスキー	Ｂ６	ISBN4-276-90801-9
100均でＣＤを買ったけど、解説が無いので、別途買いました。結果、割安でした。 （解説：堀内 敬三）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

組曲 動物の謝肉祭	サン＝サーンス	Ｂ６	ISBN4-11-891951-6
100均でＣＤを買ったけど、解説が無いので、別途買いました。結果、割安でした。 　昔、姉と「この、『動物の謝肉祭』の『ピアニスト』って曲の楽譜には、どんな風に書いてあるんだろうね。」と言い合ったことがあります。某日、「『2人のピアニストは初心者が弾くように努めて下手に演奏する。』と書いてある。」と伝えたが、そんな昔のことは忘れたようでした。 （解説：塚谷 晃弘）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

湯川秀樹の世界　中間子論はなぜ生まれたか	中野 不二男	新書	ISBN4-569-62517-7
腰帯の「寝床で生まれた大発見!!」を見て、私にふさわしいと思いました。有名な、中学の数学の試験の話も載ってます。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

新版 漢語林	鎌田 正／米山 寅太郎	Ｂ６変	ISBN4-469-03107-0
昔、漢字をコード入力する必要があって、漢字からコードを得られる物を探して見つけたものです。 　今、普通の漢和辞典として、大いに役立っています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

古典物理の数理	今井 功	Ａ５	ISBN4-00-005385-X
古典物理の、ほぼ全域についての、数学モデルを研究しています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

逆問題とその解き方	岡本 良夫	Ａ５	ISBN4-274-02222-6
「逆問題」という言葉が、何か新しい視点を与えてくれそうな気がして買いました。 　「逆問題」とは、因果の矢を逆に見る、結果から原因を探ろうとする問題とか、通常の問題とは逆に考える問題とかだそうです。私には、前者はむしろ普通の問題と思えるのだが。実際、後者を中心に論じています。 （監修：武者 利光）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

電磁気学再入門 ＱＥＤへの準備	高橋 康	Ａ５	ISBN4-06-153213-8
「再」がついていても、「入門」と言うからには易しいのだろうと思ってしまいました。易しく学べてＱＥＤについての理解も深まる。すばらしいことだと思いました。何々？、「ガウスやストークスの積分定理，…などすべて遠慮なく使って…」？。やはり、学問に王道は無いと知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

身近な曲線	柳井 浩	Ａ５	ISBN4-901103-80-6
幾何学的問題を、“身近”なところから見つけてくるという発想が気に入りました（ここで、「身近」という言葉に引用符をつけたのは、人によって「身近なもの」が異なるはずなので）。 　噴水の水が放物線を描くとありますが、水の粘着力、凝集力を無視できない場合、放物線でなく懸垂線になると、何かで読んだことがあります。しかし、噴水の水の包絡線も放物線になることは知りませんでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

序曲「エグモント」	ベートーヴェン	Ｂ６	ISBN4-276-90563-X
学生時代、オーケストラに所属していたことがあり、そこで演奏するからということで、買わされたものです。 　いやいや買わされたものですが、やはりベートーベンはすごいと感動しました。 （解説：遠藤 宏）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数学：新しい黄金時代	Keith Devlin	Ａ５	ISBN4-627-01931-9
すばらしいことが書いてありそうな気がして買いました。期待とは、ずれていましたが、それなりのものはありました。でも、やっぱり訳本は読みづらいです。 （訳：新美 吉彦／後 恵子、監修：一松 信）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

配管	西田 勲	Ａ５	ISBN4-526-02060-5
配管図を表示するという仕事があったとき、参考になるかと思って買いました。直接的には参考になりませんでした。 　プログラマーにとっては、直線を一本引っ張るだけのものでも、配管技術者にとっては、いろいろなことを考えねばならないことを知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

伊能忠敬を歩いた	佐藤 嘉尚	文庫	ISBN4-10-146103-1
いわば大先輩である、伊能忠敬について、いろいろと知りたいと思って買いました。 　伊能忠敬は、老いてから、あの大事業を始めたということを、この本で知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

自然の謎と科学のロマン（上）	平林 久 他	Ａ５	ISBN4-406-03033-6
ある友人が、「前衛」に載った数学に関する文章で、分からないことがあるとメールしてきました。素数の判定に関するもので、私の専門外であったのですが、それなりに調べました（「【改定版】コンピュータと素因子分解」は、その一環として購入したものです）。 　この本は、その文章が、そっくりそのまま載っています。 （著者：平林 久／益川 敏英／梶田 隆章／秋光 純／銀林 浩／立石 雅昭／丸山 健人）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数学が解き明かした物理の法則	大上 雅史／和田 純夫	Ａ５	ISBN4-86064-043-8
数学と物理学とは深い関わりがあることは常識ですが、どのように関わってきたかは常識ではないようです。 　この本では、「ニュートン力学」と「流率法（微分法）」、「解析力学」と「変分法」、「（一般）相対性理論」と「曲がった空間の幾何学」、「量子力学」と「複素数の数学」の４つについて書いています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ネコに遊んでもらう本	博学こだわり倶楽部	文庫	ISBN4-309-49110-3
「ネコと遊ぶ」でなく、「遊んでもらう」という発想が面白いと思いました。 　同じタイトルの本が、他にもたくさんあるので、同じ発想をした人はたくさんいるんですね。でも、それらは買ってません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

近世大工の美学 環境倫理としての日本古典建築学	内藤 昌	文庫	ISBN4-12-202917-1
大工さんの仕事って、見てると楽しいんですよね。父にはそれでよく「大工さんの邪魔するんじゃない。」怒られましたが。そういうわけで、タイトルに「大工」とあると、買いたくなるんです。 　この本は、近世、つまり桃山時代から明治時代までの、大工の歴史を中心に書いています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

猫の愛し方・愛され方	横尾 清文	文庫	ダイソー文庫シリーズ５１
かわいいので買っちゃいました。本体100円にしては、内容があります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

プログラミング言語Ｃ　第２版　ANSI規格準拠	B.W.カーニハン／D.M.リッチー	Ａ５	ISBN4-320-02483-4
Ｃについて勉強しなければと思って買いました。その後の仕事に大いに役立ちました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

オイディプス王・アンティゴネ	ソポクレス	文庫	ISBN4-10-220901-8
有名な物語ですが、ちゃんとしたもので読んだことが無かったので、買って読むことにしました。 　しかし、外から来た人でも賢ければ王に祭り上げてしまう、古代ギリシャというのは、面白いです。 （訳：福田 恒存）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

よくわかる囲碁 序盤の打ちかた	小川 誠子	Ｂ６	ISBN4-405-06574-8
強くなりたいと思って買ったものの一冊です。 　しかし、畳の上の水練では、泳げるようにならないことを確認しただけでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

素数の世界―その探索と発見―	Paulo Ribenboim	Ａ５	ISBN4-320-01684-X
ある友人が、「前衛」に載った数学に関する文章で、分からないことがあるとメールしてきました。素数の判定に関するもので、私の専門外であったのですが、それなりに調べました（「自然の謎と科学のロマン（上）」には、その文章がそのまま載っています）。 　この本は、そのときに買ったものの一冊です。いろいろと楽しかったですが、友人への答えは見つかりませんでした。 （訳：吾郷 孝視）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

明解ＦＯＲＴＲＡＮ　第1種・第2種情報処理技術者試験対策	恒川 純吉	Ａ５	ISBN4-7819-0486-6
こんな本もあるのですよ。 　たぶん、勉強会をやろうということになって、そのテキストか、テキスト候補として購入したものです。 　「第１種・第２種」とあるのが、時代を感じさせますね。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

位相と論理	田中 俊一	Ａ５	ISBN4-535-60127-5
「位相」という熟語は、いろいろな意味のことばですが（日本語がおかしいけどわかってネ）、どの意味にしても、「論理」と直接結びつくとは思えなかったので、どんなことが書いてあるか気になって買いました。 　「位相」は、トポロジーの意味でした。 　「論理」、あるいはブール代数と位相とを組み合わせて理論展開している模様です。「模様です」と書いたのは、「書いています」と書けるほどには理解できていないからです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

落語家の居場所　わが愛する芸人たち	矢野 誠一	文庫	ISBN4-16-746007-6
林家三平の評価はいろいろですが、「マンネリズムを絵に描いたような高座」と言いつつ、それを三十年も続けたことはすごいことであると指摘されたのは初めてだったので、驚きました。三平師匠の本当にすごいところは、すごいことをすごいと感じさせなかった、誰にも「くだらない」と感じさせた、そこがすごいんですね。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

余は如何にして基督信徒となりし乎	内村 鑑三	文庫	ISBN4-00-331192-2
確か高校の国語の教科書に、「後世への最大遺物」に関する評論が載っていて、内村鑑三は私の尊敬する人の一人になりました。 　彼は、自身は神を信じていると信じていますが、私の考えでは、彼は唯物論者です。これは、非難ではありません。唯物論者である私にとってはほめことばです。そして、この中でも「唯物論者」が自分に近いことをはっきり述べています。 　アメリカ人にこそ読んで欲しくて、英語で書いたものですが、なかなかアメリカでは出版できない。アメリカがそのような国だからこそ、アメリカで出版したい。その辺りのつらさがよく分かります。 （訳：鈴木 俊郎）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

なるほどフーリエ解析	村上 雅人	Ａ５	ISBN4-87525-203-X
「充電期間」に、充電器のひとつとして購入しました。 　せっかく充電しても、いまのところ、使い道がありません（と、よく理解できなかったという事実をごまかす）。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

フーリエ解析学	新井 仁之	Ａ５	ISBN4-254-11597-0
「充電期間」に、充電器のひとつとして購入しました。 　せっかく充電しても、いまのところ、使い道がありません（と、よく理解できなかったという事実をごまかす訳ではありません）。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

リチウムイオン二次電池の話	西 美緒	Ｂ６	ISBN4-7853-8664-9
「蓄電池」に載ってない電池の話です。 リチウムを使った電池に関する仕事（どう使っていたか忘れた）をしたとき、その連想で買ったものですが、直接関係は無いものでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

おもしろい炭のはなし	立本 英機	Ｂ６	ISBN4-526-04652-3
「炭」って、不思議ですね。暖かいイメージと、冷たいイメージ。軟らかいイメージと、硬いイイメージ。そんな炭についての話ということで、面白そうなので買いました。 燃料としての炭、工業材料としての炭、…炭のいろいろな顔を見せてくれました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

将棋とコンピュータ	松原 仁	Ｂ６変	ISBN4-320-02681-0
コンピュータが碁を打ったり将棋を指したり…子供の頃、夢物語として、そんなことを考えていました。それが現実になりつつあるとき、子供の頃を思い出して買いました。 「コンピュータにはいさぎよく負けを認めるという美学はわかりません」とあります。そこまでわかって初めて「コンピュータが将棋を指す」と言えるのかもしれません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

「世界の日立」に挑む　日立残業拒否解雇事件の30年	宮原 寿男	Ｂ６	ISBN4-7617-0591-4
田中秀幸氏の支援の意味を込めて買いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

手さぐりの道	川崎 寿子	Ａ５	光陽印刷株式会社
かつて、宮原寿男氏（本名は、川崎悦郎）のペンネームが話題となったとき、「おふくろの名前が『寿子』で、旧姓が『宮原』なんだ。」とおっしゃったことがあります。その「おふくろ」さんが書いた本だとのことなので、買いました。 宮原氏は、田中秀行氏のことを「あっぱれな親不孝者」と呼んだことがありますが、宮原氏自身も、あっぱれな親不孝者であることがわかります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

基礎から学ぶ図形処理	小堀 研一／春日 久美子	Ａ５	ISBN4-7693-5099-6
ある測量プログラムで、測量結果を“DXF”に出力できるようにしてくれという要望が出ました。 そこで、「DXFとは何ぞや」について調べる中で見つけた本です。「DXF」ということばは載っていたので、少しだけ理解が進みましたが、その要望に応えられるか否かについては、この本だけでは結論は出せませんでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

例題で知る　日本の数学と算額	深川 英俊	Ａ５	ISBN4-627-01641-7
わが国の伝統的な数学について学びたいと思い、買ったものです。 円錐台を斜めに切ったときに現われる図形についても、多くの和算家が研究していたことを、この本で知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

晴れときどき猫背	村山 由佳	Ａ５	ISBN4-08-781275-8
表紙とタイトルから、かわいいネコについての本だと思って買いました。 著者の飼い猫と思われるネコの写真が、各章の扉の他、ふんだんにあります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

任意の点P	慶応義塾大学 佐藤雅彦研究室＋中村至男	Ａ５変	ISBN4-568-50256-X
タイトルを見て、幾何学に関するエッセイだと思って買ってしまいました。 実際には、立体視用の画集とでも言うべきものです。芸術性について、生意気なことを言わせてもらえば、いまいちという感じです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

謎の粒子―ニュートリノ	川崎 雅裕	Ｂ６	ISBN4-621-04181-9
ニュートリノに関する最新情報（と言っても1996年時点、スーパーカミオカンデができる前ですが）が知りたくて買いました。 このときはまだ、ニュートリノに質量があると都合が良いという実験結果はありましたが、確定していませんでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

これからの幾何学	深谷 賢治	Ｂ６	ISBN4-535-78264-4
内容的には、ホモロジー、ゲージ理論と幾何学、弦理論と幾何学、フラクタルなどの複雑系などのさわりです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ガンマ関数入門	エミール アルティン	Ａ５	ISBN4-535-60846-6
ガンマ関数について、一冊の本になるほどの内容があるのは驚きです。 この本の後半（後ろ三分の二）は、訳者による付録「この本を読むにあたって」です。この付録に、「f (1)=1かつf (x +1)=x f (x )を満足するだけではガンマ関数として特徴づけることはできない．」とあります。これは私にとっては意外なことでした。 （訳：上野 健爾）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

竹取物語	（作者不明）	文庫	ISBN4-04-130315-X
「世界初のSF」とも言われるこの物語を、現代のSF作家である星新一が訳した。これはぜひ読まねばと思い、買いました。 原文には無かった「ちょっと、一息。」がおもしろい。「源氏物語」にも「竹取物語」のことが書かれているとか。 三谷栄一校訂、武田友宏脚注で、原文も載っています。 （訳：星 新一）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

共形場理論と１次元量子系	川上 則雄／梁 成吉	Ａ５	ISBN4-00-007411-3
「共形場」については知りませんでしたが、共形幾何学と関係あるのではないか、量子物理学的な応用など考えられなかった理論が、どのように物理学に応用されるのだろうかと思って買いました。 　「共形幾何学」の理論がそのまま応用されると言うよりも、共形不変性を考えるということのようです。そう言ってしまうと、本来のゲージ理論の復権のようにも受け取られそうですが、かなり違う雰囲気です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

結び目の数学　結び目理論への初等的入門	Colin C. Adams	Ａ５	ISBN4-563-00254-2
「結び目」は、幾何学の対象として、大変関心を持っているものの一つです。 　この本は、「初等的」、「入門」とあるので、易しい内容かと思ったらさにあらず。 最後に章番号の無い章があって、「結び目のジョークと遊び」とあります。「ジョーク」の方は、ほとんど駄洒落で、あまり面白くありません。「遊び」は、「子供のときに」のみならず、大人になっても「町ぐるみ健康づくり活動」とかでやらされたものを含んでいます。 付録の、結び目、絡み目の表は、「遊び」の「一日をつぶす方法」よりも有意義に、一日をつぶせます。 （訳：金信 泰造）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

非可換幾何学入門	Alain Connes	Ａ５	ISBN4-00-005870-3
このタイトルを見てまず考えたことは、「普通の幾何学は可換な体と結びついている。可換体の上の幾何学では、パスカルの定理が成り立つ。非可換な体の上の幾何学は、パスカルの定理は成り立たないが、それはそれで豊かな内容を持っているのだろう。そのような議論をする本だろうか。」でした。 　しかし、実際は違っていました。非可換な体ではなく、非可換な環と結びついた幾何学でした。 　非可換な体は、「斜体」と言って、「非可換体」とは言わないでしょ。と、自ら突っ込んだことは言うまでもありません。 　非可換な環は、量子力学と結びついているらしいです。 （訳：丸山 文綱）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

円と球面の幾何学	前原 濶	Ａ５	ISBN4-254-11423-0
このタイトルを見てまず考えたことは、「これは共形幾何学の本だろうか。」でした。 　しかし、実際は違っていました。共形幾何学的な内容もありましたが、それよりも「円」であり、「球面」でした。たとえば、ボロノイ分割の問題も、円の問題として載っています。もちろん、球面幾何の問題もあります。 　共形幾何だけならば、「円と直線」（あるいは「球面と平面」）であって、「円と球面」ではないでしょ。と、自ら突っ込んだことは言うまでもありません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

「パーティ問題」に見える数学	斎藤 明	Ａ５	ISBN4-535-78270-9
このタイトルを見てまず考えたことは、「これは川喜田二郎の本だろうか。」でした。 　しかし、実際は違っていました。一言で言うと、グラフ理論の本でした。パーティにおける友人関係をグラフと考えると言うことです。 　川喜田先生ならば、「パーティー学」であって、「問題」とか「に見える数学」ではないでしょ。と、自ら突っ込んだことは言うまでもありません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

道路工学	福田 正／松野 三朗	Ａ５	ISBN4-254-26460-7
私の仕事歴の中に、道路工事に関わるものがいくつかあります。古本屋でこの本を見たとき、仕事に役立つかも＋懐かしさで買ってしまいました。 　今のところ、その後の仕事に役立ってはいませんが、過去の仕事の中で一生懸命おぼえて忘れた事柄がいくつか載っています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

分割の幾何学　デーンによる2つの定理	砂田 利一	Ａ５	ISBN4-535-78306-3
「ヒルベルト23の問題」によると、第４問題として述べられた、「三角錐の体積を分割等によって求めること」は、一般的にはできないとのことです。その問題に関することが載っているのではないかと思って買いました。 正解です。でも、この本では「ヒルベルトの「23の問題」の中で、第3番目」とあります。 三角錐の体積のみならず、長方形の分割、面積体積に関する諸々、さらには位相幾何学的な内容まで、盛りだくさんです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数値計算の常識	伊理 正夫／藤野 和建	Ａ５	ISBN4-320-01343-3
私はよく「常識の無い男」と言われるので、常識を身につけようと思って…というわけではありません（こういうことを書くから「常識が無い」と言われるのかも）。コンピュータに関わる仕事に携わるものとしての常識を身につけたくて買いました。 計算誤差のこと、数値微分法などの数値計算テクニックについて、「とりとめもなく」書かれたものです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

素粒子物理学	原 康夫／稲見 武夫／青木 健一郎	Ａ５	ISBN4-254-13082-1
日進月歩の素粒子物理学の、“啓蒙書”では得られない最新（2000年9月発行）情報を知りたくて買いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数学文化の遍歴　絵画・彫刻の発展を追う一つの視点	横地 清	Ａ５	ISBN4-627-01850-9
数学、特に幾何学と絵画・彫刻は、いろいろとかかわりを持って発展してきました。そのかかわりについて書かれたものであろうと思って買いました。 内容は、主に古代、ヨーロッパ中世が少し。数学からの視点でなく、絵画・彫刻作品からの視点で書かれています。資料として、「幼児の造形と絵画の発展」があります。古代人と幼児を同一視しては、古代人に失礼と思いますが、「発展」というものを、その結果だけから見るのでなく、その過程を研究するには、幼児について研究するのが1つの手段なのでしょう。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

フフフの歩	先崎 学	文庫	ISBN4-06-273122-3
確か、鼻の病気で医者に通っていたとき、待合室に会った雑誌に先崎氏の文章が載っていて、それが面白かったので、次回の通院時に、遠回りしてこの本を買ってから待合室に入りました。待合室での退屈しのぎにはちょうど良い内容です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

PL/I 実習	久曽神 郁子	Ｂ５	ISBN4-526-01966-6
一時、PL/Iのサブセットとか、PL/Iもどきとかが流行った（？）ことがあり、そういう仕事をいくつかしました。 そのとき、「サブセットでも、もどきでもないPL/Iとはどんなものか」を知りたくて買ったものの一冊です。 その後、本物のPL/Iを使った仕事もあって、それなりに役立ちました。 （監修：魚木 五夫）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

入門PL/I	竹下 亨	Ａ５変	ISBN4-274-07187-1
一時、PL/Iのサブセットとか、PL/Iもどきとかが流行った（？）ことがあり、そういう仕事をいくつかしました。 そのとき、「サブセットでも、もどきでもないPL/Iとはどんなものか」を知りたくて買ったものの一冊です。 その後、本物のPL/Iを使った仕事もあって、それなりに役立ちました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

形状ＣＡＤと図形の数学	金谷 健一	Ａ５	ISBN4-320-01618-1
CADなど、コンピュータグラフィックスで使用される幾何学についてまとめたものです。いわゆる初等幾何のみならず、射影幾何（当然ですね）や微分幾何の一部（曲線論、カタストロフィーなど）を含んでいます。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

楽譜の数学	大塚 正元	Ａ５	ISBN4-89827-261-4
「楽譜の」とありますが、「音楽の数学」です。ピュタゴラス、エウクレイデスの昔から、音楽に関する理論を数学者（と言うか、幾何学者）が行ってきました。それらを深めることを期待して買いました。 　この本では、完全５度を１つのパラメータとして音律を形成するという、私にとっては意外な方法で音律を決めることをしています。ピュタゴラス律（完全５度＝3/2）と、平均律（完全５度＝(12√2)^7）が、一緒に論ずることができるわけです。もちろんそうすると「純正律」は作れないわけですが、いわゆるピュタゴラス音律の第３音に「シントニック・コンマだけ下げる」という操作を施すことにより純正律を生成します（シントニック・コンマ＝81/80）。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

微分形式による特殊相対論	菅野 礼司	Ａ５	ISBN4-621-04262-9
微分形式に少し慣れたいと思って買ったような記憶があります。結果、期待より微分形式の出番が少なくて、慣れるまでにいたりませんでした（「そういうときは、何回も読み返せば良い」という幻聴が聞こえますが、無視します）。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ソクラテスの弁明・クリトン	プラトン	文庫	ASINB000JAFZQ0
「ソクラテスの弁明」は、ソクラテスの言葉を“弟子”であるプラトンが記録したものなのですね。 　クリトンは、ソクラテスの友人で、獄につながれたソクラテスを救出しようとした人なんですね。「クリトン」は、獄につながれたソクラテスとクリトンとの対話の形で、その状況を再現したもののようです。 （訳：久保 勉）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

宇宙はどこまでわかっているか	池内 了	文庫	ISBN4-14-084018-8
宇宙像、宇宙認識の歴史と、今日（と言っても前世紀1995年頃）の到達点について、書かれています。 　終わりの方のページの、「人工衛星から写した夜の地球」は、一見何のことか判りづらいですが、よく見ると、日本列島全体が「輝いて」いて、はっきりそれと分かります。「輝いているのは北の国々で、資源を提供している南の国々は暗く、暗闇の中で飢えに苦しんでいる」と書かれているのと読み合わせると、日本人であるのが恥ずかしくなってきます。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

まだふみもみず	檀 ふみ	文庫	ISBN4-344-40410-6
小式部内侍は、文学に長けたお母さまが、遠いところにお住まいになられていますが、この著者の場合は、文学に長けたお父さまが、もっと、本当に遠いところにお住まいになられています。 　小式部内侍は、お母さまがその場にいらっしゃられなくても、優れた才をお見せになりました。この著者も、お父さまがいらっしゃられなくても、優れた“ふみ”をお書きになられるのだろうと期待して、お買い申し上げました。…だんだん日本語がおかしくなる〜ゥ。 　その期待は、裏切られませんでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

女子中学生の小さな大発見	清 邦彦（編）	文庫	ISBN4-10-131731-3
ある、中学校の生徒の理科の研究レポート集です。一つ一つのレポートは、１〜３行程度。しかしそれぞれが、中学生らしいすばらしい思い付きと大発見に満ちています。だから、この小さな本は、見た目の何十倍もの情報が詰まっているのです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

「漢字」なるほど雑学事典	日本博学倶楽部	文庫	ISBN4-569-57552-8
フルタイトルは、「なんでこう書くの？なんでこう読むの？　「漢字」なるほど雑学事典　書き方・読み方・語源のフシギ」ですが、長すぎるので、略させていただきました。 　この種の本は、暇つぶしにするにはちょうど良いのです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ビーの話	群 ようこ	文庫	ISBN4-480-03692-X
我が家に20年以上いた猫も、ビーという名前です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

新選 山のパンセ	串田 孫一	文庫	ISBN4-00-311481-7
小学生の頃だったか、風邪を引いて、学校を休んで寝ていたときのことです。親が、子供が退屈しないようにという配慮でしょう、ラジオを点けっぱなしにしていました。そして「星の牧場」の朗読を放送していたのです。以来、「串田孫一」という名前は、ずっと、私の心の奥底に潜んでいたのです。 　その、串田孫一の名を、ずいぶん経ってから本屋で見て、そして買ってしまいました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ギリシア神話	串田 孫一	文庫	ISBN4-480-02373-9
「串田孫一」なので、おもしろいギリシア神話であろうと期待して買いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

算学奇人伝	永井 義男	文庫	ISBN4-396-32793-5
「算学」を小説にしたのが意外で、買ってしまいました。小説としては、いまいちの感が否めないです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ピーター・フランクルの 中学生でも分かる 大学生にも解けない 数学問題集	ピーター フランクル	Ａ５	ISBN4-535-78262-8
すごく変なタイトルなので、買ってしまいました。 今、読み返して、第２巻のCHAPTER２のProblem３「９枚の１円玉がはみ出ず，かつ重ならないように入る正方形の辺の長さの最小値を求めてください．」は、「閉正三角形への点の配置について」に述べた「神無太郎氏の、２００５年の正月問題」と本質的に同じであることに気づきました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

粉体の科学　最先端技術を支える「粉」と「粒」	神保 元二	新書	ISBN4-06-132613-9
いつだったか、仕事に関してだったか、誰か知り合いにそういう研究をしている人がいるという話だったかで、「粉体」が話題になりました。そのことばが耳に残っていたとき、たまたま古本屋でこの本を見たので買ってしまいました。実は、中身をちゃんと読んでいません。しかし、液体でも、固体でも、コロイドでも、液晶でもない「粉体」があることは、理解したと思います。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

［改訂版］ＳＵＮ教科書Java2	日本サードパーティ株式会社	Ａ５	ISBN4-7981-0307-1
Javaについて、最小限の素養を持つべきだと考えて、誰かの薦めに応じて買いました。 しかし、さっぱり分かりません。やはり“言語”というものは、使わないと分からないのではないかと思います。 （原著：ビル ブローデン、原訳：トップスタジオ）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

代数系入門（増補版）	一松 信	Ａ５	ISBN4-535-60115-1
代数系は、幾何学と（「幾何学学」と言うべきかも）、いろいろと関わりのある分野です。 　この本は、群、束、体について述べていますが、群のところでエルランゲン目録について述べ、束のところで一般射影幾何学について、体のところで有限幾何学について述べています。 （「エルランゲン目録」は、クライン著「最近の幾何学研究についての比較考察」のことです。「現代数学の系譜 ７ 幾何学の基礎／エルランゲン・プログラム」所収）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

現代数学の系譜 ７ 幾何学の基礎／エルランゲン・プログラム	D.HILBERT／F.KLEIN	Ａ５	ASINB000JA33UU
遠山啓氏が、何かの本で、「数学の画期となった３冊」として、エウクレイデスの「原論」、デカルトの「幾何学」、ヒルベルトの「幾何学の基礎」を挙げていました。それを全部入手しようと考え、買いました。 （訳：寺阪 英孝／大西 正男）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

一般力学系と場の幾何学	大森 英樹	Ａ５	ISBN4-7853-1069-3
タイトルを見て、机上物理学者兼幾何学者である私にふさわしい本ではなかろうかと思い、買いました。 　束縛運動という考えは、この本で知りました。束縛運動の説明にある、専門書らしからざる文字（？）が、とってもかわいいです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

公理論的集合論	倉田 令二朗／篠田 寿一	Ａ５	ISBN4-87999-967-9
公理的集合論については、散発的な知識しか無かったので、ちゃんとまとまったものが欲しいと思って買いました。 　「はじめに」に、「数学の土台としての集合」と、「数学基礎論の対象としての集合」があることを述べ、この本は、後者であるとしています。学生時代、「集合は、我が大学では素朴集合論しかやらないが、某大学では、教養課程で公理的集合論をやるそうだ。」と聞き、驚いたことがありますが、その大学の公理的集合論は、たぶん前者でしょう。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数学の不思議な旅　ピュタゴラスの定理から超数学まで	Ａ．Ｋ． デュードニー	Ａ５変	ISBN4-7917-5900-1
面白そうなタイトルなので買ってみました。 　縦書きなのと、訳本特有の読みづらさ（外国語なのに日本の文字で書かれている）で、まともに読めていません。小説っぽい雰囲気です。でも、小説のような面白さはありません。いわんや、数学のような面白さなど、微塵も感じられませんでした。 （訳：好田 順治／小野木 明恵）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ＮＵＲＢＳ　射影幾何学から実務まで	Gerald E.. Farin	Ａ５	ISBN4-320-01679-3
「射影幾何学」という文字に惹かれて買いました。「ＣＡＤ／ＣＡＭとコンピュータ・グラフィックスの分野」の話らしいです。 　射影幾何学に関して、若干の新しい知見を得ました。 （訳：原 孝成／松岡 司／徳山 喜政／坂本 健）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

射影行列・一般逆行列・特異値分解	柳井 晴夫／竹内 啓	Ａ５	ISBN4-13-064070-4
「射影行列」は、線形空間からその部分空間への自然な線形写像である射影は、線形写像なので行列で表せるわけで、その行列のことのようです。射影幾何学とは関係有りません。 　「一般逆行列」は、「逆行列」が正方行列についてしか考えられないのに対し、その一般化として、一般のｍ×ｎ行列（ｍ≠ｎ）についても考えようとするものです。 　「特異値分解」は、…まだそこまで読んでいません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

いま、もう一つの素粒子論入門	益川 敏英	Ａ５	ISBN4-621-04495-8
「もう一つ」というのがどういうことか知りたくて、買いました。いまいち分かりません。「万物は素粒子から構成されている」という話が一つの素粒子論、その素粒子がどういった性質を持っているかの話が「もう一つの」素粒子論と言いたいのかとも読めるが、今では単に「素粒子論」と言ったら後者だから、読み間違い？。それとも益川大先生は、物理学に中身については大先生だが、それが世間一般にどのように浸透しているかについては、まったくの素人ということ？。 　あるいは、いわゆる啓蒙書レベルより、一歩（２歩位？）踏み込んでいるということだろうか。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ファインマン・ダイアグラム	中西 襄	Ａ５	ISBN4-621-03852-4
ファインマン・ダイアグラムは素粒子論等で活躍する図ですが、図で表現されると、何か分かったような気になってしまう。分かったつもりで読み進むと、「このファインマン・ダイアグラムを計算してみると云々」とか書かれていたりする。そうすると、「ただの図」であるはずが、「計算の対象」になる。そうなると分けが分からない。そんな訳で、ファインマン・ダイアグラムについてちゃんと書かれたものを読んで勉強しなければと思って買いました。 　今のところ、やはりよく分かりません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

コンピュータ・ネットワークの実践的企画・構築技法	松田 次博	Ａ５	ISBN4-915778-27-4
「これからは、ネットワークの時代だから、コンピュータに携わる者はネットワークについて知らないといけない。」と言う人がいたので、買ってみました。今のところ、我が家の地層に一層を追加しただけになっています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

解析力学講義	斎藤 利弥	Ａ５	ISBN4-535-60117-8
量子力学が分かるためには、解析力学が分かる必要があるらしいので、何冊か買ってみたものの一冊です。他の本を読んだ結果なのか、この本を読んだ結果なのか、解析力学についての理解は、進んだような気がします。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

Ｃ＋＋ 初級プログラミング	石島 辰太郎／小山 裕司／大前 昭博	Ｂ５	ISBN4-7665-0105-5
C++という言語ができたとき、仕事で必要になるかもしれないので勉強しようと思って買ったものの一冊です。 　仕事でC++を使うことはまだありませんが、考え方として、参考になることが多々ありました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

物理を勉強しなおす本	萩原 茂男／大沢 健郎／西山 保子	Ａ５	ISBN4-06-139525-4
いかにも私のような机上物理学者のための本と言うタイトルなので買いました。 　基本的な事柄から、広い範囲のこと（力学、熱学、電気学、電磁気学、プラズマ、波動、測定理論）について書かれていて、大いに勉強になりました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

非・常識の技術　新世紀をひらく26の奇想	日経産業消費研究所	Ｂ６	ISBN4-532-52007-X
「非常識」でなく、「非・常識」です。 全部で２６もの話題があるわけですが、中には「マイクロマシン、ナノマシン」、「炭素のサッカーボールＣ６０」のように、今では「常識」になっているものもあります。 　わたしが、「へぇ〜」と思ったのは、「金を溶かす有機溶媒」と「消音スピーカー」です。 「金を溶かす云々」は、「有機溶媒」という点よりも、「王水が金を溶かす原理を考えると、ヨードチンキも金を溶かすのでは？。」という発想に「へぇ〜」です。 「消音スピーカー」は、「スピーカーで音を出せるなら、逆に、位相を反対にすれば音を吸収することもできるはず。」という、物理学的に考えれば当然のことに過ぎないけど、やはりそれは常識はずれなことには違いありません。 一般相対性理論に基づいて、空間のゆがみによって推進する乗り物というのも考えられているそうですが、これは私には眉唾にしか思えません。眉唾といえば、室温核融合の話題も載っています。室温といえば、室温超伝導もあります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数学おもちゃ箱	志賀 弘典	Ａ５	ISBN4-535-78290-3
著者にとっての「おもちゃ箱」です。 最後の章には「本歌取り」ということが書いてあります。数学の本に詩歌のことが書かれているのは、「シンメトリー」を連想しますが、ちょっと趣旨が違う。あれは詩歌に「対称性」があるということでしたが、これは数学の理論（定理）というものに、詩歌と共通するものがあるということらしい。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

相対論	後藤 憲一	Ｂ６	ASINB000JA308A
ある日、どういう経緯だか忘れましたが、職場で相対論のことが話題になりました。そのときに読み返して、以前読んだときには全然分からなかったことが、そのときにはよく分かったという記憶があります。その、「よく分かった」内容は、重力理論のところです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

幾何のはなし	大村 平	Ｂ６	ISBN4-8171-2420-2
この本には、私にも分かる、明らかな間違いが４つあります。 １．「幾何」の語源についてです。「『算木』を超えた男」に、マテオ・リッチ自身の説明に基づく説明があります。「なんとも締まらない話」とするのは、マテオ・リッチに対して失礼です。 ２．「解析幾何」に対する言葉として、「総合幾何」ということばがあります。「ありません」でなく「知りません」と書くべきでした。 ３．「ベクトルどうしの掛け算は…解析幾何ではあまり使いません」とありますが、少なくとも、私の作った幾何学的処理を行うプログラムは、ベクトルどうしの掛け算のオンパレードでした。たとえば、ある点からある直線に下ろした垂線の足を、ベクトルどうしの掛け算を使わずに求める方法を、私は知りません。 ４．「SとS’が平行でない場合で，このとき射影と切断によって起こる変換をアフィン変換といいます」とありますが、それはアフィン変換ではありません。では、アフィン変換とは？。この図でO点を無限遠点に持っていけばよいのです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

現代数学の土壌	上野 健爾／志賀 浩二／砂田 利一（編）	Ａ５	ISBN4-535-78305-5
「数学のたのしみ」に載った文章をまとめたもので、現代の数学における基本的概念について、諸先生が、それぞれの方法で語っています。 　「多様体のトポロジー」の怪説に、オイラー数の「あまりに意外な定義」について書きましたが、「ポアンカレ−ホップの定理」と言うのだそうです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ヒルベルト空間論	保江 邦夫	Ａ５	ISBN4-535-60882-2
「ヒルベルト空間」とは、ユークリッド空間を無限次元に拡張したものという認識でいましたが、そうではないのですね。この本の、中ほどのところに「完備なユニタリー空間をヒルベルト空間と言う．」とあります。有限次元でもかまわないのですね。もちろん、もっとややこしいのでも。 （数理物理学方法序説　２）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

微分幾何学	保江 邦夫	Ａ５	ISBN4-535-60888-1
ユークリッド幾何学から説き起こして、リーマン幾何学（≒時空の幾何学）を述べています。 　いわゆる曲線論などには、触れていません。 （数理物理学方法序説　８）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

江戸の算術指南―ゆっくりたのしんで考える	西田 知己	Ｂ６	ISBN4-87639-618-3
和算から学びたいと思い、買った本の一冊です。 　「勘」という文字は、本来「深く考える」と言う意味なのに、現代では「あてずっぽう」みたいな意味、ほとんど正反対の意味になっている理由が、この本を読んで分かりました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

『塵劫記』にまなぶ	西田 知己	Ｂ６	ISBN4-87639-138-6
和算から学びたいと思い、買った本の一冊です。 　たとえば、Ａ÷Ｂ×Ｃを計算するとき、まずＡ×Ｃを計算して、それからＢで割る。そのほうが、先に割り算を行うよりも、計算誤差が少ない。江戸時代の人は、そういうことに気を使っていたのですね。 　しかし、私が組んだプログラムで、このことを応用して、…正しくは、応用したつもりになって、Ａ÷Ｂ×Ｃを計算するのに、（Ａ×Ｃ）／Ｂとして失敗したことがあります。Ａの値は約4000。Ｂは約100。Ｃは、約500。16ビット固定小数点で計算すると、いきなりオーバーフローしてしまった。（Ａ÷Ｂ）×Ｃとすれば、オーバーフローしないので、近似値ではあるが、ちゃんと求まります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

繊維の数学	井上 清博／相宅 省吾	Ａ５	ISBN4-484-02206-0
「数学」と言っても幾何学が中心です。 　フラクタル理論と織物・編み物、結び目理論・組みひも理論と超弦理論など、多岐にわたっています。ただし、モアレに関する記述はありません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

要求定義工学入門	Pericles Loucopoulos／Vassilios Karakostas	Ａ５	ISBN4-320-09719-X
ソフトウェア開発、システム開発にとって、要求定義というものは非常に重要な割りに軽視されているような気がします。そんな中で、それを「工学」として研究することは、自分の仕事に大いに役立つと期待して買いました。 しかし、今のところ、この本の内容を理解し、仕事に役立てるにいたっていません。 （監訳：富野 壽）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

日本人と数　江戸庶民の数学	佐藤 健一	Ｂ６	ISBN4-88595-149-6
和算から学びたいと思い、買った本の一冊です。 　「和算には『証明』が無い」などと書いてある本があったりしますが（あえて、名を挙げない）、ピュタゴラスの定理など、証明のために努力した和算家がいたことが明記されていることに好感を持ちました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ソ連・中国・北朝鮮―三つの覇権主義 たたかいの記録	不破 哲三	Ｂ６	ISBN4-406-02115-9
歴史を感じさせるタイトルですね。初版は1992年とあります。ソ連はすでに解体していましたが、そこにいたる歴史を記録に残しておくことに意義があるとの判断と思われます。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

「科学の目」講座　いま世界がおもしろい	不破 哲三	Ａ５	ISBN4-406-05030-2
赤旗まつりの「『科学の目』講座」からと、中国共産党との理論会談での講演２題を収録しています。 　「ソ連・中国・北朝鮮―三つの覇権主義 たたかいの記録」などと読み比べると、昔日の感があります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

青島広志 混声合唱による 泰西名歌・民謡集　�U	青島広志（編曲）	Ｂ５	ISBN4-11-737132-0
どの歌だったか忘れましたが、合唱団で歌うことになって共同で購入したものです。 　後ろについている「曲について」が面白い。たとえば、「菩提樹」の「みきにはえりぬ」が、「幹には彫りぬ」であるとは、青島氏だけでなく、私も始めて知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

平井康三郎歌曲集「日本の笛」	平井康三郎（作曲）	Ｂ５	ISBN4-11-728050-3
合唱団で歌うことになったものです。合唱団では、手書きで歌う歌だけ抜書きしたものを使いました（著作権料は、別途支払っているはずです）。私は全曲が知りたくなったので、買ったものです。 　まえがきに「ガ」行音について、私や妹が気にしている問題を書いています。「開口音」、「鼻濁音」ということばで表すんですね。 （作詞：北原 白秋）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

形の数理	高木 隆司	Ａ５	ISBN4-254-12604-2
「形」というから、幾何学の話だろうかと思って買いました。 　幾何学はもちろん、物理学的なものもあり、まるで私のための本です。 　もっとも、あまり厚い本ではないので、全体に薄い内容ではありますが。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

双曲幾何学への招待　複素数で視る	谷口 雅彦／奥村 善英	Ａ５	ISBN4-563-00242-9
双曲幾何については、いわゆる啓蒙書の類、いかにも不正確っぽいことを、証明も何も無しで書いているような本でしか知りませんでした。学校でもほとんど教わらなかったし。そこで、正確なことを、適宜証明を入れて書いてるように見えた、この本を買いました。 　タイトルは双曲幾何学ですが、４章までは、球面幾何（≒楕円幾何）に当てています。 　「以上の話から，われわれが探すべき　もう一方の相手は，『半球面』の世界でありそうである．」は、唐突である。それとも私の頭が悪いのか。その後の「安易な類推（zw~＝-1→zw~＝1　この「~」は、共役を表す上線です）」の方が納得できます。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

量子不変量　3次元トポロジーと数理物理の遭遇	大槻 知忠	Ａ５	ISBN4-535-78260-1
結び目理論で、量子力学の理論が使われるというのを、何かで読んだことがあります。その具体的内容が書かれているのだろうと期待して買いました。期待通りでしたが、さすがに一筋縄では理解できないです。 　結び目理論ばかりでなく、たとえばオイラー数なども、量子不変量ととらえることができるそうです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

量子力学を学ぶための解析力学入門	高橋 康	Ａ５	ISBN4-06-139212-3
「量子力学」についてよく分からない、「解析力学」についてよく分からない、だけどその２つを合わせたら何か分かるかもしれないと思い、買いました。少しだけ分かったような気がします。 「量子場を学ぶための場の解析力学入門」とよく似たタイトルですが、「場」という文字が無いことに注意しましょう。 それと、２冊同じ本を買ってしまうことの無いようにも、注意しましょう。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

何が宇宙をつくっているか　暗黒物質からクォークまで	土井 恒成（編）	Ａ５	ISBN4-621-04376-5
要するに、宇宙論です。 （原著編集：Richard Fifield、訳：土井 恒成）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

近世数学の歴史　微積分の形成をめぐって	中村 幸四郎	Ａ５	ASINB000J8593Q
副題にあるとおり、微積分の形成に関する歴史です。 　ビエトのラテン名が「ビエタ Vieta」ということを、今読み返して知りました。ビエトを「ビエタ」と書いて、デカルトは「デカルト」と書いていて、「カルテシウス」とか「カルテス」とか書かないのは、不統一だと思いますが、どうなんでしょう。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

猫だましい	河合 隼雄	Ａ５	ISBN4-10-379105-5
「変テコな題の本と思」って、買いました。著者の目論見どおりです。もちろん、かわいい猫の話だろうとの期待もありました。 　このタイトルは、「『だましい』は、『たましい』と『だまし』を掛けた詞」だそうです。 　いろいろな名作の中の猫についてかたって（「語って」なのか、「騙って」なのか一部判然としないので、ひらがなにしました）います。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

解析力学	保江 邦夫	Ａ５	ISBN4-535-60886-5
解析力学について、よく知らないので勉強しようと思って買いました。 （数理物理学方法序説　６）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

和算の誕生	平山 諦	Ａ５	ISBN4-7699-0752-4
和算から学びたいと思い、買った本の一冊です。 　しかし、「この定理は初めて数学を研究した和算家に気付かれることはあるまい。」というような、和算家をバカにした言い方が、すごくいやです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

分子人類学と日本人の起源	尾本 恵市	Ｂ６	ISBN4-7853-8638-X
「分子人類学」とは、遺伝子の分子構造を通して人類を研究するものらしい。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

逆説論理学	野崎 昭弘	新書	ISBN4-12-100593-7
「逆説（パラドックス）」というものは、何か意外な大発見をしたみたいで楽しいので好きです。 　「カラスの性質を調べるのに、カラス以外のものを調べることは有意義である。」という真理（これは、正しいパラドックスです）は、この本で初めて知らされました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

πのはなし	金田 康正	Ｂ６	ISBN4-489-00338-2
「水のいのち」の作詞者、高野喜久雄が円周率に関する、ある公式を発見したことは、この本で知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

放浪の天才数学者エルデシュ	ポール ホフマン	Ｂ６（Hard）	ISBN4-7942-0950-9
そういう数学者がいることは知りませんでした。 　なお、訳者は私の親戚ではないようです。 （訳：平石 律子）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

複雑さを科学する	米沢 富美子	Ｂ６	ISBN4-00-006527-0
このタイトルを見たとき、エントロピーの本かと思ってしまいました。しかし実は、「複雑系」と呼ばれる新しい理論が生まれつつあるのだと知りました。 　複雑系とは直接の関係は無いですが、報知新聞1901年1月2日の記事が面白いです。「野獣の滅亡」について、これを書いた人は「恐ろしい野獣は滅亡すべし」という価値観だったと思われますが、米沢氏はこれを「悲しい」とおっしゃる。 　マイク・サイモン氏の「自然は専門分野に義理立てしない」という言葉も面白いと思いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

曲線論・曲面論	田沢 義彦	Ａ５	ISBN4-89471-133-8
副題に「Mathematicaで探索する古典微分幾何学」とあります。 　ＣＤが付いていますが、ＣＤの中身を見て、「あまり面白くないな」と思った記憶があります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

微分幾何学とゲージ理論	茂木 勇／伊藤 光弘	Ａ５	ISBN4-320-01687-4
一般相対性理論は微分幾何学（リーマン幾何学）の応用だとか、一般相対性理論がゲージ理論の一種であるとか、そんな話を聞きかじっていたので、そのあたりのことが分かるのではないかと思い、買ったものです。 　目次を紹介すると、「多様体とＬｉｅ群」「ファイバー束とゲージ変換」「ファイバー束と接続」「Ｙａｎｇ−Ｍｉｌｌｓ汎関数とＹａｎｇ−Ｍｉｌｌｓ接続」「Ｒ^４上のＹａｎｇ−Ｍｉｌｌｓ場」「楕円複体とモジュライ空間」となっています。厚い本ではありませんが、いまだに第１章から第３章の間をうろうろしています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

一般ゲージ場論序説	内山 龍雄	Ａ５	ISBN4-00-005040-0
一般相対性理論がゲージ理論の一種であることを明らかにした内山氏の著作なので、そのあたりのことが書かれていると期待して買いました。期待通りでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

中世のうわさ　情報伝達のしくみ	酒井 紀美	Ｂ６	ISBN4-642-07500-3
副題にだまされました。「しくみ」とありますが、しくみ（メカニズム）というのとはちがいます。 　しかし、「うわさ」も１つの「メディア」であるという指摘、メディアはそれぞれの“守備範囲”を持っているという指摘は頷けます。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

水の不思議―秘められた力を科学する―	松井 健一	Ｂ６	ISBN4-526-04014-2
たぶん、ある掲示板に誰かが紹介していたので買ったものです。 　環境問題について多くが割かれていますが、それだけではなく、たとえば「氷は水に浮く」とか、「おいしい水ができる浄水器」とか、多面にわたる話題があります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

モスクワの数学ひろば　２　幾何編　面積・体積・トポロジー	Ｂ．Ｐ．ゲイドマン／Ｉ．Ｋ．サビトフ／Ｓ．Ｇ．スミルノフ	Ａ５	ISBN4-87525-238-2
「多面体の折り曲げ」というのは、この本ではじめて知りました。もっとも、そういうものがあるという事実は、子供のころ、自分で多面体などの展開図を書いて、それを切ったり貼ったりして見つけたような記憶があります。ただし、それは自分の未熟さから来るものだという認識だったのだと思います。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

雪月花の数学　日本の美と心に潜む正方形と√2の秘密	桜井 進	Ｂ６	ISBN4-396-61272-9
「白銀比」という言葉は、この本ではじめて知りました。 　この本には書いてありませんが、昔、ある数学雑誌に載っていた話ですが、いろいろな形の長方形を見せて、どれが美しいと感ずるか、調査したそうです。調査の発端は「黄金比長方形は美しいといわれるが、本当だろうか」ということだったと記憶しています。調査の結果、少なくとも日本人の間では、黄金比よりちょっと太め、１：√２辺りが一番美しいと感じられているとのことでした。 　関連して、「ネズミ算」と「ウサギ算」とか、「正方形」と「正五角形」とか、「日本的な美」と「ヨーロッパ的な美」との対比は、奥の深いテーマだと思いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

最新宇宙論と天文学を楽しむ本　太陽系の謎からインフレーション理論まで	佐藤 勝彦	文庫	ISBN4-569-57299-5
「最新」とは、この本を最初に出版した時点での最新なのですね。 ちなみにそれは、１９９９年１１月です。もっと古いような気もしますが。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

算法少女	遠藤 寛子	文庫	ISBN4-480-09013-4
「愛らしい題」なので買いました。 しかし、「１３」を「１２」と間違えるって、あるんでしょうか？。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

だから御社のＷｅｂは二度と読む気がしない	戸田 覚	Ａ５	ISBN4-7973-4241-2
実際、そういうＷｅｂは、よく見かけるし、自分ももしかしてという気持ちがあったので買いました。 目次を見ると、「はじめに」を除き、すべてのページ番号が偶数です。著者はこのことについて何も語っていませんが、そういうのって、すごく重要なことだと思います。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

光と電気のからくり　物を熱するとなぜ光るのか？	山田 克哉	新書	ISBN4-06-257259-1
「物を熱するとなぜ光るのか？」は、確かに疑問です。それで買ってみたのですが、やはり分かりませんでした。「原子から光が発生するメカニズムはふしぎである」って、その不思議を解明してくれるのかと思ったのに。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ガリヴァー旅行記	Jonathan Swift	文庫	ISBN4-00-322093-5
昔、子供向けのを読んで面白かったのを思い出したり、我が故郷横須賀の、観音崎のことが載ってるなどという話を聞いたりして、興味がわいたので買いました。 （訳：平井 正穂）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

人に話したくなる 数学おもしろ定理	関根 章道	Ｂ６	ISBN4-7741-2951-8
「おもしろ」という言葉に惹かれて買いました。面白いと感ずるのは人それぞれですが、「人に話したくなる」まではいかなくても、大いに知的好奇心が刺激されたことは事実です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

よくわかる幾何学―複素平面・初等幾何学・射影幾何学をめぐって	西山 享	Ａ５	ISBN4-621-07370-2
「よくわかる」という言葉に惹かれてかいました。よくわかるかどうかは人それぞれですね。 　ところで、「舞」って、娘さんですか？。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ニセ札はなぜ通用しないのか？	佐高 信	文庫	ISBN4-04-377504-0
佐高信はときどきおもしろいので買ってみました。 　ニセ札がなぜ通用しないのかも気になりましたが、それはわかりませんでした。 　ちなみに、「ようこそ先輩」は、佐高信でなくても面白いです。“先輩”がよりも“後輩”が面白くしていることが多いようですが。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

神様のパズル	機本 伸司	文庫	ISBN4-7584-3233-3
机上物理学者の好奇心を大いに刺激されたので買いました。 　しかし、机上物理学者としては、大いに不満な結末です。机上心理学者としてはまあまあと思います。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

√2の不思議	足立 恒雄	文庫	ISBN4-480-09044-4
「雪月花の数学　日本の美と心に潜む正方形と√2の秘密」を連想して買いました。 　しかし、“美的”な観点より、「最初に発見された無理数」という観点で書かれたものでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

層・圏・トポス　現代的集合像を求めて	竹内外史	Ａ５	ASINB000J8RWFE
「圏」について深めたくて買いました。でも、難しすぎて…。 　どうでもいいけど、この本は、定価2,600円のところ、古本屋で1,400円で買いました。先ほどamazonで調べたら、￥12,980とありました。「社会現象」は恐ろしい。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

消えた反物質　素粒子物理が解く宇宙進化の謎	小林 誠	新書	ISBN4-06-257174-9
クオークが６つ以上あることと、ＣＰ対称性の破れとが、どう関わっているか知りたくて、買いました。 　なんとなく分かったような気になりました。 　小林氏は、素人相手の本は書きつけてない人だということが、よく分かりました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

分ける・詰め込む・塗り分ける　読んで身につく数学的思考法	イアン・スチュアート	Ａ５	ISBN4-15-208980-6
「詰め込む」とあったので、私の研究と関わっているような気がして、買いました。 　それは正解でした。 　他に、「椿の花に宇宙を見る」に載っていた電車の話とかもありました。 （訳者：伊藤文英）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

MS‐DOSシステムコールハンドブック	河西 朝雄	Ｂ６	ISBN4-8163-0706-0
かなり昔買ったものです。当時のＯＳは、ＯＳとは名ばかりで、こんなものを買っていろいろとやらないと、使い物にならなかったのです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

テクニカルエンジニア データベース過去問題&分析　2003年版	西川 洋一／沢井 文昭／貞富 清徳	Ａ５	ISBN4-7673-0930-1
たまには勉強しようと思って買いました。 「2003年版」とあるのはなぜかとか、「テクニカルエンジニア データベース」の試験に受かったかなどといった質問は、受け付けません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

平成15年度 「テクニカルエンジニア」ネットワーク合格教本	守田 洋一／當麻 悦三／向山 隆行／海野 恭史	Ａ５	ISBN4-7741-1725-0
たまには勉強しようと思って買いました。 「平成15年度」とあるのはなぜかとか、「テクニカルエンジニア ネットワーク」の試験に受かったかなどといった質問は、受け付けません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

現代に活かす　初等幾何入門	一松　信	Ａ５	ISBN4-00-005454-6
「初等幾何学」とあるので買いました。 「初等」と銘打っておきながら、射影幾何学の章などもあって、大変興味深いです。 三角形幾何およびその続論、高次元幾何学なども、私の関心に合って、大変面白く読みました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

HTMLタグ+スタイルシート辞典ちび	(株)アンク	Ｂ６	ISBN4-7981-1103-1
いろいろ勉強しようと思って買いました。決して「積ん読」するために買ったのではありません。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

老人力 全一冊	赤瀬川 原平	文庫	ISBN4-480-03671-7
近頃とみに老人力が付いてきたので。 老人力とは、たとえば、嫌なことを忘れたいとき、若い人だと、「忘れよう」と意識して、苦労して、それでも忘れられなかったりするのを、何の苦も無く忘れられるという力だそうである。忘れたくないことはもっと確実に忘れるという副作用があるらしいが。 そういえば、先日、厚生労働省のお役人が何人か、郵便法違反事件に絡んで逮捕された。部下の人は、上司に「このことは忘れろ。」と言われたと証言したが、その上司は、「そんなことをしたことも、『忘れろ』と言ったことも（記憶に）無い。」旨の証言をしたそうである。部下は若いから老人力が発揮できず、「忘れろ」と言われても覚えていたが、上司は老人力が少しあったので、忘れることができたのだろうか。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

フェルマーの大定理が解けた！　オイラーからワイルズの証明まで	足立 恒雄	新書	ISBN4-06-257074-2
フェルマーの大定理は、昔、大変な賞金が掛けられたとかで、大いに関心を持ったことがあります。もっとも、後日知ったところによると、賞金の期限は切れているし、もらったとしてもインフレのおかげで飴玉も買えないほどのはした金になっているとか。 内容を見ると、なんだかわざと分かりづらい概念を作って無理につじつま合わせをしてるみたいで、良く分かりませんでした。 唯一、フェルマーの時代の3人の数学者、フェルマーとデカルトとパスカルの性格を比べて論じたところは、「デカルトは杜撰」とか、面白かったです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

囲碁殺人事件	竹本 健治	文庫	ISBN4-488-44301-X
なんというか、文学として鑑賞するでもないし、囲碁の話として読むでもないし、要するによくまあこんなめんどくさいことを考えたなあと、ただただ感心するだけでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

へんな立体	杉原 厚吉	Ａ５	ISBN4-416-80752-X
プログラムをデバッグしていて、想定外の結果が出たからといって、あわててはいけないとか、作ったプログラムを誰も使ってくれないということで落ち込んでいてはいけないというお話でした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

すごくへんな立体	杉原 厚吉	Ａ５	ISBN4-416-80831-3
「へんな立体」の続編です。 実は、私も杉原氏に倣って、「面重心球面」を説明するための立体を作ろうと試みたことがあります。杉原氏のご苦労が、身にしみて分かりました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

一茶	藤沢 周平	文庫	ISBN4-16-719242-X
日本文学にいそしみたいと思い、買いました。「買いました」であって、「読みました」ではない辺りが哀しいところです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ガウスの和 ポアンカレの和　数論の最前線から	小野 孝	Ａ６	ISBN4-535-78532-5
目次に「正１７角形の作図」とあるので、買ってしまいました。しかし、この項を数回読みましたが、正１７角形の作図法は分かりませんでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

モオツァルト・無常という事	小林 秀雄	文庫	ISBN4-10-100704-7
このタイトルは、書籍のタイトルです。「モオツアルト」、「無常という事」、その他十数編という意味です。さらに、原文でなく、口語部分は新仮名づかい、口語も文語も新字体であることが、タイトルから読み取れます。いえ、タイトルだけでなく、中身も読みましたよ、一応。面白かったという記憶がありますもん。 著者の略歴で、「懸賞評論二位入選」とあるのは、つい、笑ってしまいました。一位入選の人が、自分の略歴に「小林秀雄は二位だった」と書いていたので。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

童話集 風の又三郎 他十八篇	宮沢 賢治	文庫	ISBN4-00-310762-4
小学生のとき、「文部省推薦」の映画を、月一くらいのペースで、児童を講堂に集めて見る会があり、そこで見た「風の又三郎」の、ピニールのような、不思議なマントを、「あれ（材質）はいったいなんだろう。」と思って見た記憶があります。あれは、ガラスだったんですね。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

法隆寺にひそむ白銀比 五稜郭にひそむ黄金比	江藤 邦彦	Ａ６	ISBN4-86064-216-3
白銀比と黄金比について、もっと突っ込んだ話があると思って買ったのですが、“広く浅く”なのですね。 ところで、２枚のガラス板を端をくっつけ、他方を離して水に入れると、本当に双曲線になるのだろうか？。なんとなく違うような気がする（でも、正しい）。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

大人のための名作パズル	吉田 敬一	新書	ISBN4-10-610305-2
腰帯に「脳がめざめる」とあったのですが、私の脳は、この程度ではめざめないようです。 「無限ホテル」の存在（？）は知っていましたが、館内放送があるのは、初めて知りました。しかし、館内放送で部屋を移ってくれるように放送しても、移る先の客がまだ移ってないと移れないので、却って混乱しそうな気がするというのは、杞憂だろうか。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

進化する電池の仕組み 乾電池から未来型太陽電池まで	箕浦 秀樹	新書	ISBN4-7973-3788-5
「蓄電池」から、どのように進化したのかが気になるタイトルなので買いました。昔日の感があります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

三くだり半と縁切寺 江戸の離婚を読みなおす	高木 侃	新書	ISBN4-06-149092-3
別に、「三くだり半」を書きたいとか、そう思ったわけではない（かきたくても哀しいかな相手がいない）。 江戸の本音と建前というか、そういったものが見えて面白いと思いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

耳なし芳一からの手紙	内田 康夫	文庫	ISBN4-04-160723-X
あまり深い意味も無く買ったものだと思う。妹が内田康夫のファンだとか言っていたのが、頭の片隅にあったような、無かったような。 それなりに面白かったという記憶はある。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

博士の愛した数式	小川 洋子	文庫	ISBN4-10-121523-5
「小川洋子」は、表紙にかわいい女の人の肖像があるというイメージだったのだけど、読んでみて、「小説家の想像力と創造力」（解説より）に圧倒されてしまった。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

新幾何学思想史	近藤 洋逸	文庫	ISBN4-480-09163-7
私が「非ユークリッド幾何学」の存在をちゃんと（学齢前ごろ、子供向けの本で、そんなことを匂わした本を読んだ記憶はあるが）知ったのは、多分、ソ連の本であった。そこでは専らロバチェフスキーが活躍していて、一応ボヤイの名はあったが、ガウスなどまったく存在が無視されていた。その後、ガウスも非ユークリッド幾何学を研究していたことを、別の本で知った。その本では、ガウスは生前はその研究成果を公表せず、あたかも最近になってその事実が知られたかのように書かれていた。 そんなわけで、戦前からガウスの非ユークリッド幾何学に関する研究について論じていることに驚きました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

カール・マルクス 他十八編	レーニン	文庫	ISBN4-00-341343-1
かかっているカバーが、学校のそばにあった古本屋のものなので、学生時代にその古本屋で、新本なら定価400円のものを、300円で買ったものと思われる。 多分、友人に薦められて買って、しかし読み終えられなくて、そのままになっている。その友人に感想を話さねばならないので、読み終わるまで手放すわけに行かない。 と、いう訳で、中身の解説はご勘弁願いたい。 （翻訳：粟田 賢三）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ファイティング寿限無	立川 談四楼	文庫	ISBN4-480-42120-3
落語の話かと思って買ってしまいました。いや、落語の話じゃなくはないんだけど、ボクシングは苦手なので。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

オトナ語の謎。	ほぼ日刊イトイ新聞（編）	文庫	ISBN4-10-118312-0
「そうか、あれは日本語ではなくて、オトナ語なのか。」と納得しました。しかし、本の分類コードが「日本語」となっているのは、変ですね。 （監修：糸井 重里）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

お言葉ですが…�Iちょっとヘンだぞ四字熟語	高島 俊男	文庫	ISBN4-16-759811-6
「四字熟語」についての本だと思ったら、「言葉」についての本なのですね。でも、�@からは買ってないし買うつもりも無いので、このようにします。 「女中」というのは、現代語で言う「メイド」を卑下して言ったことば（だから「差別語」とみなされて使わないようにさせられた）と思っていたのですが、むしろ逆なのですね。 この本は、タイトルのつけ方がいい。たとえば、「月光の果て駐車場」。美しい。美しすぎる。中身を知ってがっかりする。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

江戸のまんが　泰平の世のエスプリ	清水 勲	文庫	ISBN4-06-159603-9
この本自体は「低俗漫画本」ではないので、こちらに載せました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

あなたの知らないガリバー旅行記	阿刀田 高	文庫	ISBN4-10-125510-5
私の知らないガリバー旅行記ではないようですが、たとえば、阿刀田氏が「ずいぶん超現実的な作品を書いている」のは、これを読むまでまったく知りませんでしたし、その他、ガリバー旅行記以外のことでは、知らなかったことが沢山ありました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

江戸のセンス ― 職人の遊びと洒落心	荒井 修／いとう せいこう	新書	ISBN4-08-720500-2
扇子作家がsenceについて語ったものです。だから「“洒落”心」という訳ではないでしょうが。 ちなみに「江戸」は、「江戸時代」という意味ではありません。ですから、分類コードが「歴史」なのは、間違いです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数学が歩いてきた道	志賀 浩二	新書	ISBN4-569-77306-0
本屋でタイトルを見て、「まるで志賀先生の本みたいなタイトルだな。」と思って買いました。著者名を見て、志賀先生だったので、びっくりしました。 「時間」というものについての、先生のお考えについては、考えさせられました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数の大航海　対数の誕生と広がり	志賀 浩二	Ａ５	ISBN4-535-78289-X
恩師の書かれたものなので買いましたが、正直言って、私には難しかったです。 「負の数の対数をめぐるライプニッツとベルヌーイの論争」のくだりは、あのような大数学者でも、そんな、どっちもどっち的な論争をするのかと思い、面白く思いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

「社会数学」400年の波乱万丈!	仲田 紀夫	Ａ５	ISBN4-8171-2231-5
「社会数学」という耳慣れないことばがあったので買って見ました。 「社会数学」と言うより、著者の用語で「反数学」の方が相応しい内容です。 しかし、「反数学」というタイトルにしてしまうと、“数学なんか嫌い！”みたいに見えてしまうので、やむをえないところでしょうか。 「反数学」とは、「かつては“あいまいさ”や“矛盾”ゆえに数学とは相容れないと考えられていたが、現在ではしっかり数学の中心にあるもの」というような意味のようです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

連続群論	保江 邦夫	Ａ５	ISBN4-535-60887-3
やっぱり代数は難しい・・・・などと言うと怒られそうですが。解説も怪説も難しいです。 （数理物理学方法序説　７）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

＜2003年版＞テクニカルエンジニア ネットワーク合格完全対策	三宅 幹雄／木村 敦	Ａ５	ISBN4-7673-0968-9
たまには勉強しようと思って買いました。 「2003年度」とあるのはなぜかとか、「テクニカルエンジニア ネットワーク」の試験に受かったかなどといった質問は、受け付けません。 …って、以前にも同じことを書いたような気がする。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

アファイン微分幾何学―アファインはめ込みの幾何―	野水 克己／佐々木 武	Ａ５	ISBN4-7853-1082-0
私が思っていたアファイン幾何とは、だいぶ違っていました。「アファイン計量」とか「アファイン球面」とかあるし。「最小のアファイン平面は四面体」などという認識では、なかなか大変です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

実解析入門　測度・積分・ソボレフ空間	水田 義弘	Ａ５	ISBN4-563-00278-X
なぜこの本を買ったのか、まったく記憶にありません。目次に「超関数」とか「測度の微分」とかあるので、その辺りに興味を持ったような気もします。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

幾何再入門	G.ジェニングス	Ａ５	ISBN4-00-005239-X
等長変換の説明に、八分音符を使っているのがかわいいです。 「高校幾何」とあっても少なくとも私は高校ではやってないこととか、「大工が使う水準器」とかあっても実際には大工が使ってないし、水を使ってないのに「水準器」と書いてあるだとか、そういう突っ込みどころも満載です。 （訳者：伊理 正夫／伊理 由美）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

重力とスカラー場	藤井 保憲	Ａ５	ISBN4-06-155103-5
ここで言う「スカラー場」は、スカラー場一般ではなく、「スカラー･テンソル理論」という、一つの重力理論に現れる、特殊なスカラー場です。 この本では、関連して、「共形変換」が論じられています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

DOS/V・BIOSとC言語　ディスプレイ・ディスク入出力・ASYNC入出力編	服部 昌博	Ａ５	ISBN4-7692-0307-1
最先端！の技術を学びたくて、買いました。しかし、今のところ、まったく役に立っていません。役に立つ前に、Windows 3.1が出ちゃいましたから。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

Windows3.0プログラミング入門	岡本 恭尚／鈴木 徹／藤井 徹治／杉野 制	Ａ５	ISBN4-7819-0636-2
最先端！の技術を学びたくて、買いました。しかし、今のところ、まったく役に立っていません。役に立つ前に、Windows 3.1が出ちゃいましたから。 （編集：イースト株式会社）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

投票システムのゲーム分析	武藤 滋夫／小野 理恵	Ａ５	ISBN4-8171-6212-0
昔、選挙制度のあり方についての論議が活発になった時期がありました。いわゆる「非自民連合」による「政権交代」があった前後頃です。 当時、数学界でも、それに関した雑誌記事やら書籍やらが、かなり出ました。 これは、そんな中の一冊です。 中には、投票行動に関して、「選好空間」なる、ｎ次元ユークリッド空間における幾何学の問題としての理論なども含まれています。 ところで、分類コードはC3350となっていて、「工学」となっています。こういうのも工学なのですね。 （編集：今野 浩／橋爪 大三郎）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

マクスウェル理論の基礎　相対論と電磁気学	太田 浩一	Ａ５	ISBN4-13-062604-3
昔、ちょっと大きな仕事をして、それが一段落して、「充電期間」を宣言したことがあります。そのとき、“充電”するなら、電気に関わることを勉強しようと思って買ったものの一冊です。ある友人の曰く、「“充電”でなくて“放電”なのでは？」。この友人の至言に感服しています。 内容的なことを少し。電磁気は、共形変換に対して不変ということが書いてありました。たとえば、ある電荷密度に対して電場ができるが、この電荷密度を球面に関して反転してできる電位は、元の電位を同じ球面で反転したものと一致するとか。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

一般相対性理論の直観的方法	長沼 伸一郎	Ａ５	−
「難しい」とか、「解りづらい」とかいうことはどういうことなのかを考えて書かれた本です。 たとえば、「読み手の頭脳に四つ以上の情報を同時に処理することを要求してはならない」とか。 「言うは易く、行なうは難し」ではありますが、なるべく努力したいと考える次第です。こうやって、「実現しないが、努力はしてる」、「実行できてないが、考えてはいる」という逃げができるような言い方をしているから、実行できていないのかもしれないけど。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数論の３つの真珠	ア・ヤ・ヒンチン	Ａ５	ISBN4-535-60843-1
「真珠」と言うからには、美しいものであろうと期待して買いました。 しかし、期待が大きすぎたのか、訳本だからなのか、私が鈍感だからなのか、それほどの美しさは感じられませんでした。 「ア・ヤ・ヒンチン著」の部分でなく、この本の過半を占める「解説」の部分に、この本の読み方が載っていて、「分らないと思っても，あまり気にせず，先を読み進んで欲しい．進むのに疲れたと感じたら，時々§１に戻ってみて欲しい．」とあります。これは、多分、すべての本について言えることだと思います。 （翻訳：蟹江 幸博）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

コホモロジー	安藤 哲哉 他	Ａ５	ISBN4-535-78353-5
「コホモロジーは、ホモロジーから出て、ホモロジーより面白い」とのうわさを聞き、少し勉強してみようと思って買ったものです。 うわさの真偽はともかく、ホモロジーの説明がとても丁寧でした。コホモロジーの説明は、私には、ぴんと来ませんでした。 （編集：安藤 哲哉） （著者：安藤 哲哉／稲葉 尚志／久我 健一／杉山 健一／西田 康二／大坪 紀之／石村 隆一／岡田 靖則）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

やさしいUNIXのはじめかた	三上 市蔵／出口 恒宣／森川 陽介	Ａ５	ISBN4-274-07394-7
多分、最先端の技術について学びたくて買ったのだと思う。これを読んで何かに役立ったという記憶は無い。たとえば「５＋３＝８」という事実を教わったときのことを覚えてないのと同じようなことなのだろう。 （編集：三上 市蔵）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

リエンジニアリング革命　企業を根本から変える業務革新	マイケル ハマー／ジェイムズ チャンピー	Ａ５	ISBN4-532-14253-9
友人に薦められて買ったと記憶している。この友人は「リストラということばの意味が変わってしまったのは悲しいことだ。リエンジニアリングということばも変わってしまうかもしれない。」と言っていたことを思い出します。 （翻訳：野中 郁次郎）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

CAEのための数値図形処理	金元 敏明	Ａ５	ISBN4-320-01475-8
隠れ線処理について学ぶ必要があって、参考になるかと思って買ったものです。 参考にならなくはありませんでした。ただ、この本の通りにやると、プログラムを起動したら、まず、おもむろに席を立ち、外出準備をし、最寄の駅まで行って切符を買い、電車に乗って隣の駅で降り、駅前の喫茶店に入り、コーヒーなどを注文してしばらく粘り、いっぱい飲んだら逆ルートで帰宅して、かのパソコンのモニターを見ると、ともかく処理が進んだかもしれないと思われる程度になっているというくらいの速度で、描画されます。おかげでコーヒー代と電車賃が嵩みました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

並列アルゴリズム　理論と設計	宮野 悟	Ａ５	ISBN4-7649-0218-4
最先端の技術理論について学ぼうと思って買いました。「買いました」であって、「読みました」でないのが悲しいところです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

博士がくれた贈り物	小川 洋子／岡部 恒治／菅原 邦雄／宇野 勝博	Ｂ６	ISBN4-489-00750-7
「博士」は、もちろん、あの「８０分しか記憶が続かない人」です。あの博士のおかげで、タイガースが好調だとか、そんなことを４人で話しています。 ちなみに、この本は「博士の愛した数式」の柳の下の泥鰌ですが、こちらを先に買いました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

微分幾何学入門	関沢 正躬	Ａ５	ISBN4-535-78384-5
これも、“充電”期に買ったものです。 それなりに読める本なので、全部読みましたが、取り立てて印象に残ったことはありませんでした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ヒルベルトの挑戦　世紀を超えた23の問題	ジェレミー・Ｊ・グレイ	Ａ５	ISBN4-7917-6079-4
本文は縦書き、コラムは横書きで、コラムは２ページ以上になるものも多いという、目玉の体操にはなる本です。 内容は、ほぼタイトルどおりですが、副題の「世紀を超えた」は嘘です。内容的にはそんなこと書いてありません。 読み終えてから確認したら、2000年発行となっていましたし。ヒルベルトは、「来たるべき20世紀」と言ったはずであり、2000年ではまだ超えてないですね。 ただし、日本では2003年に初版発行ではありますが。 （翻訳：好田 順治／小野木 明恵）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

お馬ひんひん　語源を探る愉しみ	亀井 孝	Ｂ６	ISBN4-02-259716-X
昔、ママがパパだった頃、お馬は「ひんひん」とは鳴かず、「いんいん」と鳴いていたらしいとか。 さらには、うぐいすは、「法法華経」ではなくて、「日月星」と鳴いていたとか。 動物の鳴き方ばかりではありません。人を殺すだの何だのという話もあります。 日本語の話なのに（日本語の話だからこそですが）、フランス人は「アー・アー・アー」と笑うとか。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

定跡破り!!勝つ将棋―振り袖飛車上達法―	湯川 恵子	Ｂ６	ISBN4-471-13297-0
「振り飛車」でも「袖飛車」でもないことに気付いたのは、買った後です。 「知的水準の高い人」でない私が、「しまった」と思ったのは言うまでも無いことです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

解析力学と変分原理	Ｃ．ランチョス	Ａ５	ISBN4-526-03176-3
解析力学をちゃんと勉強しようと思って買いました。「勉強しようと思って」も「買いました」も事実です。また、今、目次を見て、中身をパラ見して、まったく読んだことが無いことを確認したのも事実です。したがって、解説などは書きようが無いことも事実です。そうして、我が家の“地層”ができて行くのも事実です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

誤植読本	高橋 輝次　他	Ａ５	ISBN4-487-79525-7
プログラムを書くと、かならず“X”と“Y”を間違えるプログラマーにとって、「文字を間違えること」に関することは切実です。 そんな、ダメグラマーに、何かの役に立つのではなかろうかと思って買いました。しかし、方向性は少し違ったようです。反省の弁はあっても、再発防止策については、どなたも明言なさっていない模様です。 そういえば、昔、ある人が本を出して、そのときプロの校正人から聞いた話しとして、「文章を後ろから読む」と言っていたのを思い出しました。普通に前から読んで行って見落とした誤植が、後ろから読むと見つかるんだとか。こういったテクニックも、後世に伝えられて行くのでしょうね。 なお、「著者」は、総勢４８名に上ります。 最も古いのが、明治３６年。尾崎紅葉が、「バルザックは、ピエレットなる短編で十七校を費やした」とか書いています。 （編集：高橋 輝次）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

愛と哀しみのコンピュータ企業	石射 弥生　他	Ａ５	ISBN4-7966-9230-4
友人が「コボル技術者」として登場するとのことなので、買いました。「コボル」は「ＣＯＢＯＬ」のことらしい。 （執筆：石射 弥生／大河原 敏／岡部 木綿子／岡本 智郎／小川 純／北尾 トロ／木本 実／島川 言成／徳田 浩司／中上 真吾／西村 健／日高 敏／藤本 健一／松岡 裕典／美崎 薫／宮 葉子／森 健） （編集：根村 かやの／皆川理恵子）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

COBOL^ANSI85プログラミング 新規格の機能と使い方	加藤 昭	Ａ５	ISBN4-7665-0335-X
最先端！の技術を学びたくて、買いました。そして、大変役に立ちました。 そして、１０年後には、ＣＯＢＯＬは「愛と哀しみ」となる訳です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

17億年前の原子炉　核宇宙化学の最前線	黒田 和夫	新書	ISBN4-06-132720-8
そんな大昔、地球に“天然原子炉”があったとは！。 「核宇宙化学」ですが、地球の話です。地球も、宇宙の一員ですものね。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

盗んで、開いて―夢はショパンを駆け巡る	赤川 次郎	新書	ISBN4-19-850574-8
ワタクシ、法律のことはよくわからないのですが、まあ、文字で書かれたギャグマンガだと思って読めばよいのでしょう。 一応ミステリーなので、種を明かすようなことを書かないようにしたいですが、この、長浜って男は、いろんな女を好きになって、でも結局みんな振られることになる。身につまされます。 関係ありませんが、「むすんでひらいて」は、ショパンでなく、ルソーです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

「平家物語」　内から外から	正木 信一	新書	ISBN4-406-02481-6
我が国の古典文学についての造詣を深めたいと思って買いました。 深まったかどうかは、まず、深まるような行動を取らねばなりませんが、今のところ、この本が、我が家の地層の中で深まったということは、言えそうです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

超高真空がひらく世界　ハイテクを支える基礎科学	小宮 宗治	新書	ISBN4-06-132609-0
「真空」と聞くと、昔、コンピュータの磁気テープ装置（一時期、これがコンピュータの象徴だった）に、磁気テープの張力を安定させるために「真空チェンバー」というものがついていたのを思い出します。あれって、ものすごい音がしますが、本当に安定したのでしょうか？。 さらに遡ると、高校の化学の先生が、「体の中を真空にしたらどうなるか」という疑問を持ち、真空ポンプのホースを口にくわえて動かしてみたという“脱線”をされたことを思い出しました（よいこはまねをしないでネ）。 この本は、ただの真空ではなくて、「超」と「高」がついています。たぶん、音がうるさかったり、「だんだん息をするのが難しくなってきて」とかいうレベルではないのでしょう。「でしょう」というのは、まだちゃんと読んでいないので、想像するだけなのです。こうして、我が家の地層は、また深まるのです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

方向オンチの科学	新垣 紀子	新書	ISBN4-06-257340-7
私の周りには、自称方向オンチとか、多少方向オンチとか、他称方向オンチとかがいます。 そんな人たちと付き合うに当たって参考になるかと思って、買いました。参考にするには、読まないといけないわけですが、やはり、我が家の地層の中に埋もれています。 今、これを書くに当たって発掘し、その解読を試みたところ、ある言語には、「右」「左」に当たることばが無いそうです。そして、位置関係を言うには「○○の北」とか、「△△の東」とか言うとのこと。日本国内でも、京都弁には、「右」「左」に当たることばが無く、「そこの辻を右に曲がって」ではなく「そこの辻を上がって」という言い方をすると聞いたことがあります。京都弁で「上がる」は、「北へ向かう」という意味ですから、この言語と同じですね。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ドキュメント産経新聞私史　広告マンOBが綴る水野‐鹿内ファミリーの実像	高山 尚武	Ｂ６	ISBN4-250-93002-5
昔、私の首を切った人がいました。その人のことが分るようなことが書いてある可能性があると期待して、著者御自ら売り歩いているのを買わせていただきました。 その人の父親の名前と顔はありましたが、それ以上のことは余り書いてなかったので、“地層処分”しました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

伊能忠敬測量隊	渡辺 一郎	Ａ５	ISBN4-09-626205-6
いわば大先輩である、伊能忠敬について、いろいろと知りたいと思って買いました。 深川−浅草間で、「測量」したのが、そもそもの始まりであることを、この本で知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

墨攻	酒見 賢一	文庫	ISBN4-10-128112-2
この話は、ある週刊誌に載っていた漫画で知りました。 憲法第九条を持つ国で、「専守防衛」とか言いつつ実際は「巷の盗人と同じ」ことしか考えていない政治家が多いですね。 あとがきの「ある作品を『想像を絶した』と本気で評する人がいるとすれば、それはその人の想像力の欠如を表明している」は、同感です。酒見さんは、そういう無意味な書評をいっぱいされて、迷惑されたものと思われます。その反発から「想像を絶するもの」を書きたいと努力なさっているのでしょうか。 蛇足ながら、「墨守」ということばはありますが、「墨攻」ということばはありません。あるはずもありません。これこそ、想像を絶したことばでしょうか。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

xのx乗のはなし	土基 善文	Ａ５	ISBN4-535-60844-X
グラフは「いい加減に書け」というのは、大いに共感できます。しかし、そう言っといて「最小になるのはxがいくつのときで，最小値は」などという恐ろしいことを書かないで欲しい。 さらには、グラフなど描けない、複素数での話に発展させています。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

正多面体を解く	一松 信	Ａ５	ISBN4-486-01587-8
正多面体についての、大変美しい本です。 いわゆるプラトンの正多面体のみならず、準正多面体、星形正多面体、さらには、「体」とよぶのは抵抗を感ずるような、ねじれ正多面体もあります。 あいまには、パズルとか、ゲームとかの話もあります。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

幾何学的測度論―石けん膜の数理解析―	フランク モーガン	Ａ５	ISBN4-320-01543-6
「幾何学的測度論」とは、「Geometric Measure Theory」の訳であるらしい。私には、適訳とは思えない。 日本語の副題で分るとおり、「石けん膜のような曲面が、指定された制約条件の下で、面積最小となるのは、どのようなときか」を論ずる手法ということです（ちなみに、原題の副題は「A Beginer’s Guide」で、「石けん膜云々」ではありません）。 この問題について、「直接法」でのアプローチは失敗することは、円盤から触手がいっぱい出て、それが枝分かれしたり、小鳥が乗っていたり、鉛筆を持っていたりする図を見るまでもなく分りました。しかし、「測度論」によって成功するかどうかが分るところまでは、読み進められませんでした。 ハウスドルフ測度については、この本で始めて知ったと記憶しています（「岩波数学辞典」に載っていることは、後日知りました）。 （監訳：儀我 美一、訳：高村 博之／寺島 学／本間 充／松沢 智子）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

数の体系と超準モデル	田中 一之	Ａ５	ISBN4-7853-1530-X
「噛んで味のある」はよくわからないが、「少し歯ごたえが」は当たっています。年を取って歯が弱くなってきた身には、ややつらいものがあります。 超準自然数の体系も、いろいろあるということは、この本で始めて知りました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ＵＮＩＸスクリーン・エディタｖｉガイド	D. ゾンネンシャイン	Ａ５	ISBN4-7665-0370-8
最新（！）の技術について、深めたいと思って買いました。大いに造詣が深まり、また仕事にも役立ったと記憶しています。 主に、「ＵＮＩＸ　基本操作から実践活用まで」の補足として活用しました。 （訳：武田 英明）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ＵＮＩＸ　基本操作から実践活用まで	岡崎 正一	Ａ５	ISBN4-7665-0282-5
最新（！）の技術について、深めたいと思って買いました。大いに造詣が深まり、また仕事にも役立ったと記憶しています。 特に、「tarコマンド」については、大いに参考にしました。 しかし、この本では「viコマンド」につては記述が弱いので、「ＵＮＩＸスクリーン・エディタｖｉガイド」を参照しました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

講座 数学の考え方　3次元の幾何学	小島 定吉	Ａ５	ISBN4-254-11602-0
多面体を貼り合わせることで、３次元空間を構成するという方法を述べています。 書き出しが易しげなので、易しいと思っていると、「実係数の特異ホモロジーを少し復習する．」などとあったりする。「実係数の特異ホモロジー」は、復習の対象となる程度には会得しているのが前提だったのです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

コンクリートのはなし	大成建設技術開発部	Ｂ６	ISBN4-534-02273-5
ダムの構造設計がらみの仕事をしたとき、発注者の「コンクリート云々」という発言に付いて行けなかったので、少し勉強しようかと思って買ったものの一つです。 一般向けのつもりで書かれたものであることはよくわかるのですが、私の知っている、普通の日本語では書かれていない。たとえば、「コンクリートは乾燥すると体積が収縮する性質があり」などと書かれている。それとも、この著者は、コンクリート以外の建設素材は、乾燥しても収縮しないと思っているのだろうか。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

江戸のミリオンセラー『塵劫記』の魅力―吉田光由の発想	佐藤 健一	Ｂ６	ISBN4-87639-120-3
和算から学びたいと思い、買った本の一冊です。 塵劫記そのものもですが、著者吉田光由についても、その生い立ちなど、興味深く読みました。光由の親戚が一族でゼネコンと総合商社と運送業と銀行みたいなことをやっていて、そういったことで、商業計算やら、土木工事関連の技術計算やらに関心を持っていたらしいことも分かります。 さらに、巻末には「原著印影」が載っている、大変欲張った本です。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

はかり方の日本語	久島 茂	新書	ISBN4-480-06344-7
腰帯の「戦争は数えられるのに、平和は数えられないのはなぜか？」に惹かれて買ってしまいました。でも、それって、「日本語」だから？。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ	太田 直子	新書	ISBN4-334-03392-X
「日本語が変だ」モノは、なぜか、売れるらしい。しかし、だから買った訳ではない。 「翻訳は裏切り」と言う諺があると、聞いたことがある。字幕屋は、ただ裏切るだけでなく、分秒を争って裏切る。それは大変な苦労なのだろうなと、テレビやら映画やらを見るたびに思う。そんな訳で、買ってあげたくなって、買ったのです。 この本の中ほどに、「させていただきたがる人々」という項がある。話は、昔、日経新聞に載った、「民主党ダメ、共産党すばらしい」という話と同じなのだが、どうも、政治家だけでなく、いろんな人が感染しているらしい。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

阿刀田高の　楽しい古事記	阿刀田 高	Ａ５	ISBN4-04-884128-9
楽しいらしいので買いました。 ちゃんと「現地」へ行っているので、古典文学ガイドとしてのみでなく、旅行ガイドとしても、お勧めです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

耳袋秘帖　妖談うしろ猫	風野 真知雄	文庫	ISBN4-16-777901-3
「うしろ猫」とは、どんなかわいいネコだろうと気になったので、買いました。 いかにもホラーっぽく書かれた文章ですが、「人間にとって、“不思議なこと”など、何も無いんだよ。だから人間はすばらしい。」というメッセージが伝わってきます。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

私の戦後六〇年 日本共産党議長の証言	不破 哲三	Ａ５弱	ISBN4-10-478301-3
まぼろしの名作、「怪塔ロケット」のさわりも載っています。 （インタビュー：角谷 浩一）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

岩波講座 物理の世界 物理と数理２ 結び目と統計力学	和達 三樹	Ｂ６	ISBN4-00-011152-3
「結び目」と「統計力学」という、まるで無関係に見えることが無関係でないということは、うわさには聞いていましたが、それを実際に述べている本を見つけたので、喜び勇んで買ってしまいました。しかし、私には、少し（かなり？、非常に？）、難しかったようです。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

岩波講座 物理の世界 素粒子と時空２ ＣＰ非保存と時間反転　失われた反世界	三田 一郎	Ｂ６	ISBN4-00-011142-6
振り子の絵で説明しているのが、分ったような気がしました。 ちなみにこの本は、例の、ノーベル物理学賞日本人トリプル受賞という大事件よりはるか前に買ったものです。あのニュースのときは、この本のことはすっかり忘れていました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

興奮する数学 世界を沸かせる7つの未解決問題	キース・デブリン	Ｂ６	ISBN4-00-005387-6
「未解決問題」とは何であるか、一応確認しようと思って買いました。万一、いや、兆一か京一くらいは、私が解決してしまうかもしれないので。 ちなみにこの本は、例の、ポワンカレ予想解決！！という大事件よりはるか前に買ったものです。あのニュースのときは、この本のことはすっかり忘れていました。 （訳：山下 純一）

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

手塚治虫氏に関する八つの誤解	長谷川 つとむ	Ｂ６	ISBN4-7601-0564-6
ヒゲオヤジの「誤解も録解も或解！」と言うセリフが聞こえてくるようなタイトルですネ。ここは、目次を紹介することで、怪説に代えさせていただきます。 第1章 誕生年にかかわる誤解 第2章 三島由紀夫とは対蹠的であるという誤解 第3章 科学礼賛であるという誤解 第4章 文部省の出前持ち、もしくは日教組の提灯持ちであるという誤解 第5章 『火の鳥』こそ代表作であるという誤解 第6章 いわゆる関西商法であるという誤解 第7章 女性は描けないという誤解 第8章 『ファウスト』は現代社会に無用であるという誤解

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

平面曲線の幾何	飯高 茂	Ａ５	ISBN4-320-01570-3
「平面曲線」と銘打っているが、「曲面の因子」とか、「ヒルゼブルフ曲面」とかの、まるで「平面」でも「曲線」でもないかに見える話があったりで、少々面食らいました。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

現代の初等幾何学	赤 攝也	文庫	ISBN978-4-480-09897-9
いわゆる「幾何学基礎論」に関わることです。 初等幾何学の体系の「是正」を目指しているのですが、‥‥

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る

ギリシャ三大難問 作図解の発見　不可能から可能への挑戦	間庭　勝司	Ａ５	ISBN978-4-99426-3
不可能から可能への挑戦をしてみたくて買いました。 しかし、私にはコンパスだけで渦巻線を描くことは、やはり不可能でした。

蔵書怪説（一般書籍）の最初に戻る